お知らせ

  • 津久見市港町で発生した斜面崩壊について

    2021年6月25日(金)

    6月24日(木)10時ごろ,津久見市港町宮山北側斜面で発生した斜面崩壊について,減災センターでは大分県・津久見市と連携して災害初動に関する災害調査と情報の収集を実施しました。 発生現場は土砂災害警戒特別区域に指定されており,高さ60m・幅13mにわたって崩壊しました。直近3日間の雨量はごくわずかであり,ほぼ無降雨時による斜面崩壊となります。崩壊原因となる素因としては風化が考えられていますが,誘因としての湧水や地下水などは現状のところはっきりと確認されていません(湧水孔の可能性が指摘される部分があります)。これらの調査結果については同日中に川野津久見市長や大分県に対して鶴成センター次長が伝えました。 減災センターでは災害情報活用プラットフォーム(EDiSON)「ドローン情報共有化システム」を行政や関係機関に対して限定公開しております。こちらのサイトからは発生直後のドローン映像や3Dデータから詳細な情報を確認することができます。なお,本システムは災害対策として活用されることを目的に運用しております。一般公開しておりませんのでご了承ください。   崩壊した津久見市港町宮山北側斜面(土砂災害特別警戒区域) ※当該地区はDID地区に指定されておりドローンの飛行については制限されています。   調査の様子(橋本客員研究員:日建コンサルタント(大分市)協力)   ドロン情報共有化システム(災害情報活用プラットフォームEDiSON)   ドロン情報共有化システム(3D表示)  

  • 東庄内小学校において出前授業を実施

    2021年6月24日(木)

    6月22日(火) 由布市庄内町の東庄内小学校において5・6年生24人を対象に,板井防災コーディネーターによる「災害を知り,そなえる ~いざという時の心構え~」と題した防災講座を実施しました。 多目的教室で実施された防災講座では,児童の前で雨の強さによってどのように傘の差しかたが変わるかを板井防災コーディネーターが実演したり,「地震発生!どうしたらいい?」という問いかけに児童らが即座に机の下に入り身を守る姿勢にうつるなどして,体を動かしながら講座を進めました。また,普段見慣れた学校周辺の写真を見ながら「ここは危険(赤)」「安全(青)」「役立つ(黄)」の三種類のカードから自らが思う色を選び,その理由を発表するなどして災害に対する実践的な行動や心構えを学びました。   「地震発生!どうしたらいい?」その時の行動は? 写真を見て自らが思う色「ここは危険(赤)」「安全(青)」「役立つ(黄)」のカードをあげる児童の様子

  • 津江中学校において出前授業を実施

    2021年6月15日(火)

    6月11日(金) 日田市中津江村の津江中学校において生徒約30人を対象に防災講座を実施しました。 体育館で実施された防災講座では,減災センターの板井防災コーディネーターが周囲に早期避難を促す声掛けの大切さを訴え,「逃げよう」と家族や近所の人に言える人になってほしいと呼びかけました。 続いてNPO法人リエラ 松永代表(大分大学OB)は「豪雨は地震と違い,避難して命を守れる災害」と指摘し,ハザードマップを使って生徒の自宅から学校までの道のりで発生する可能性のある災害や安全に避難できる場所などを確認しました。 津江中学校のある中津江村では昨年の令和2年7月豪雨において大規模な土砂崩れが起きており,1年経った今,早期避難の大切さを改めて考えるいい機会になりました。   [caption id="attachment_3679" align="alignnone" width="700"] 「早期避難の大切さ」を訴える板井防災コーディネーターの講座[/caption]     [caption id="attachment_3680" align="alignnone" width="700"] ハザードマップで危険な場所や安全に避難できる場所を確認する様子[/caption]  

  • 日田市天ヶ瀬温泉地区における災害時の避難訓練に協力

    2021年6月10日(木)

    6月6日(日)に日田市天瀬町天ヶ瀬温泉地区において同地域住民を対象にした災害時の避難訓練が実施されました。 減災センターでは日田市や地元関係機関と連携し,避難行動訓練に対するヒアリング調査を実施。調査では参加者69名から回答をいただき,避難所までの時間や交通手段を確認するとともに,避難するタイミングや避難指示における放送発令の聞こえやすさ,近所への声かけなどの初動対応,避難先や避難所の課題などを把握しました。 調査では回答者のうち72%の方が避難時にご近所や家族などへ声かけをしたとされ,95%の方が令和2年7月豪雨を受けて防災意識が高まったとされました。一方で,避難指示発令時の放送が聞こえないことや,避難所の設備,避難時の受付けに課題があるとされ,同地区の復興を手がける天ヶ瀬温泉つなぐ会議や日田市を通じて,住民避難の改善に向けた取り組み課題として役立てます。 令和2年7月豪雨で甚大な被害を受けた天ヶ瀬温泉街では地域の方を中心に日田市と連携して様々な復興事業が進んでおり,減災センターでは被災以降,災害ボランティアの派遣や復興支援を行っております。  

  • 学生災害ボランティア講習会を開催しました

    2021年6月9日(水)

    減災・復興デザイン教育研究センター(以下,減災センター)は,6月2日にオンラインにて学生災害ボランティア講習会を学生・留学生支援課と共同で行い,学生約140名が受講しました。本学学生が実際に被災地へ災害ボランティアとして参加・活動をする場合は,本講習を毎年受講することが条件となっています。例年,実習(土のうづくり)を交えた対面での講習会を行っていましたが,新型コロナウイルス感染拡大防止のため昨年度に引き続き今年度も,Zoomによるオンライン講習会となりました。 講習会では,NPO法人リエラ代表理事の松永鎌矢さん(大分大学OB)から災害ボランティアの必要性やボランティアを行うときの心構えと注意事項について,医学部の下村剛教授から医学的な見地に基づき災害ボランティアにおける感染症対策について説明がありました。さらに,学生CERDの代表である教育学部4年生の山口泰輝さんからボランティアの体験談や自身が活動している学生CERDの紹介を行いました。山口さんは令和2年7月豪雨災害の際に本学から派遣した災害ボランティアに参加し,学生リーダーとして活動した経験から,「災害ボランティアは『被災地のため』だけはなく『自分のため』になる。これからも『被災地にかかわり続ける』こと,『学ぶ』ことを大切にしていきたい」と講習会に参加した学生に伝えました。減災センターからは災害ボランティアの説明や活動時の服装,さらには土のうの作り方について映像を交えて説明し,最後に一昨年度講師を務めたスーパーボランティア尾畠春夫さんからのコメントを紹介しました。 本学では災害ボランティア活動に関しては組織的な対応を軸としています。災害ボランティアの派遣では,減災センターが現地の安全を確認するとともにボランティアセンターとの調整を行い,学生・留学生支援課を通じて講習会受講者へ参加案内します。最終的には派遣の有無を学長が機関決定し,被災地へ災害ボランティアを大分大学として派遣します。 新型コロナウイルス感染拡大の影響により県外から参加する災害ボランティアの協力が難しいため,早期の復旧・復興には県内の総力が必要とされています。講習会で得た災害ボランティアの知見を活用して,本学でも被災地で行う活動に迅速に対応し,機能的な対応をしていく所存です。

  • 減災・復興デザイン教育研究センター 兼担教員についてお知らせ

    2021年6月1日(火)

    令和3年6月1日(火)より減災・復興デザイン教育研究センターに3名の兼担教員が着任されましたのでお知らせいたします。   氏名 所属 専門 徳丸 治 福祉健康科学部理学療法コース・教授 生理学,航空宇宙医学,小児科学 上白木 悦子 福祉健康科学部社会福祉実践コース・教授 医療福祉 渡辺 亘 福祉健康科学部心理学コース・教授 臨床心理学

  • (終了)教員公募(准教授)のお知らせ

    2021年5月19日(水)

    大分大学減災・復興デザイン教育研究センターでは教員の公募(准教授)を行っております。 詳しくはメニュー[教員公募]をご確認ください。 http://www.cerd.oita-u.ac.jp/recruit/

  • 日田市天ヶ瀬地区の避難行動計画を実施

    2021年5月19日(水)

    5月15日(土)と16日(日)に日田市天ヶ瀬温泉地区で,天ヶ瀬温泉つなぐ会議と日田市天瀬振興局,そして減災センターの三者が協力して,地域住民を対象にした災害時の避難行動計画(図上訓練)を実施しました。令和2年7月豪雨で甚大な被害を受けた天ヶ瀬温泉街では地域の方を中心に様々な復興事業が進んでおり,センターでは被災以降,災害ボランティアの派遣や復興支援を行っております。 昨年の7月豪雨では玖珠川の氾濫により温泉街やその周辺で洪水が発生しました。そこで専用シートを用いた避難行動計画では,減災センターが災害時の気象データや天瀬地区の避難状況,そして河川の水位などの資料をもとに,4地区それぞれ地図上でふりかえり,各自(世帯)で具体的な避難行動計画を話し合いました。センターが昨年度日田市(市内,天瀬地区,中津江・上津江地区)で実施したアンケートでは,避難を始めるきっかけとして「近所の声かけ」が回答として多かったことから,計画には避難時に声かけが可能な方などを話し合って記入し、避難行動計画を完成させました。   「令和2年7月豪雨」の気象や水位及び避難行動についての説明(センターより)     地図上での災害の「ふりかえり」と避難行動計画づくりの様子(地区ごとで実施)

  • 宇佐市要配慮者施設を対象とした避難確保計画の説明会について

    2021年5月18日(火)

    5月10日(月)に宇佐市役所で要配慮者施設を対象とした避難確保計画の説明会が開催されました。これは水防法及び土砂災害防止法の改正に伴い,浸水想定区域や土砂災害警戒区域内の要配慮者利用施設の管理者は「避難確保計画」の作成,「避難訓練」の実施の2点が義務として関係法令にて定められています。 説明会では主催者である宇佐市と県宇佐土木事務所から法的な説明やハザードマップなどの説明を行ったほか,先進事例として社会福祉施設による取り組み事例の紹介がありました。減災センターからは,近年の災害発生状況について説明を行い,昨年の令和2年7月豪雨災害を事例として,災害時の避難行動の難しさと早めの避難の必要性を訴えました。また,ハザードマップの読み解き方や,実効性のある行動計画としてPDCAサイクルの徹底が危機管理に重要であることを述べ,説明会を締めくくりました。   宇佐市役所で事業種別に開催された避難確保計画の説明会  

  • 【学生CERD】関西学院大学災害復興制度研究所「復興・減災フォーラム」へ参加

    2021年1月29日(金)

    1月9日(土),10日(日)の2日間に渡ってオンラインで開催された関西学院大学災害復興制度研究所主催「復興・減災フォーラム Withコロナと災害〜どう創るニューノーマル」において,学生団体「学生CERD」(代表:山口泰輝,教育学部3年)が復興支援活動などの発表を行いました。 初日は全国被災地交流集会「円卓会議」と題し,令和2年7月豪雨における被災地で活動してきた九州の高校生と大学生,大学教員や法人職員らが,活動報告とコロナ渦での災害ボランティアの課題について議論しました。2日目は基調講演とパネル討論が行われ,コロナ禍でもできることを考え,行動することの大切さについて議論されました。 学生生CERDからは,代表を務める山口君がオンラインで登壇し,令和2年7月豪雨の被災地である大分県日田市天瀬町での復興支援活動について報告しました。さらにコロナ禍における災害復興の課題や悩みを共有し,諦めずに前向きにできることを考え,行動することの大切さを議論しました。また「円卓会議」の第1部「学生円卓会議〜私たちの復興〜」では,熊本大学,熊本学園大学,秀岳館高校の学生らとともに,関西の若者らに対して災害に関心を持ち続けることの大切さについて語りかけました。 学生CERDでは「減災・復興フォーラム」で得た知見を学生組織内で共有し,被災地での復興支援や学内での防災講座の開催などを通して,大分県の防災・減災意識の啓発活動を行なっていきます。来年度は九州内の学生間ネットワークづくりにも着手する予定です。 関西学院大学災害復興制度研究所「2021年復興・減災フォーラム」 https://www.kwansei.ac.jp/news/detail/4230