学生災害ボランティア講習会を開催しました

2021年6月9日(水)

減災・復興デザイン教育研究センター(以下,減災センター)は,6月2日にオンラインにて学生災害ボランティア講習会を学生・留学生支援課と共同で行い,学生約140名が受講しました。本学学生が実際に被災地へ災害ボランティアとして参加・活動をする場合は,本講習を毎年受講することが条件となっています。例年,実習(土のうづくり)を交えた対面での講習会を行っていましたが,新型コロナウイルス感染拡大防止のため昨年度に引き続き今年度も,Zoomによるオンライン講習会となりました。

講習会では,NPO法人リエラ代表理事の松永鎌矢さん(大分大学OB)から災害ボランティアの必要性やボランティアを行うときの心構えと注意事項について,医学部の下村剛教授から医学的な見地に基づき災害ボランティアにおける感染症対策について説明がありました。さらに,学生CERDの代表である教育学部4年生の山口泰輝さんからボランティアの体験談や自身が活動している学生CERDの紹介を行いました。山口さんは令和2年7月豪雨災害の際に本学から派遣した災害ボランティアに参加し,学生リーダーとして活動した経験から,「災害ボランティアは『被災地のため』だけはなく『自分のため』になる。これからも『被災地にかかわり続ける』こと,『学ぶ』ことを大切にしていきたい」と講習会に参加した学生に伝えました。減災センターからは災害ボランティアの説明や活動時の服装,さらには土のうの作り方について映像を交えて説明し,最後に一昨年度講師を務めたスーパーボランティア尾畠春夫さんからのコメントを紹介しました。

本学では災害ボランティア活動に関しては組織的な対応を軸としています。災害ボランティアの派遣では,減災センターが現地の安全を確認するとともにボランティアセンターとの調整を行い,学生・留学生支援課を通じて講習会受講者へ参加案内します。最終的には派遣の有無を学長が機関決定し,被災地へ災害ボランティアを大分大学として派遣します。

新型コロナウイルス感染拡大の影響により県外から参加する災害ボランティアの協力が難しいため,早期の復旧・復興には県内の総力が必要とされています。講習会で得た災害ボランティアの知見を活用して,本学でも被災地で行う活動に迅速に対応し,機能的な対応をしていく所存です。

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