お知らせ

  • 【減災シンポジウムin宇佐市】フィールドツアーについて

    2022年11月13日(日)

    令和4年11月12日(土)に,宇佐市にて大学生や地元高校生を対象とした「過去の災害地や想定される災害を学ぶフィールドツアー」が開催されました。本事業は「令和4年度 減災シンポジウムin宇佐市」(令和5年1月29日(日)宇佐市(宇佐文化会館・ウサノピア)で開催)の関連イベントとして,大分大学減災センターと宇佐市(共催に大分県・大分地方気象台・国土地理院九州地方測量部)が協働で実施するものです。本事業は「災害多発時代を生きる」をテーマに,宇佐市の防災や減災に関する諸課題について地域や行政課題,事業所が抱える避難計画,そして次世代を担う若者世代とともに協働で進め,宇佐市の減災社会を推進することを目的に1年間の事業として取り組んでいます。令和元年度に中津市で実施したシンポジウムから,新型コロナウイルスの影響により2年間の延期を経て本年度に実施しています。 同日は宇佐市の高校生(宇佐高等学校・宇佐産業科学高等学校・安心院高等学校・柳ヶ浦高等学校)と大分大学学生CERDの学生らが参加し,宇佐市で発生した過去の土砂災害や水害,そして地域の暮らしを支える“ため池”の災害と歴史を学び,宇佐市に潜む災害リスクや特性を理解するためのフィールドツアーを実施しました。ツアーでは減災センターが運用する大分県災害データアーカイブ(https://archive.cerd-edison.com/)から宇佐市に登録される過去の災害より,平成9年9月台風第19号により洪水被害をもたらした安心院町津房川(二級河川),昭和18年9月台風第26号により発生した土砂崩れにより29名(周辺地区では39名)もの人的被害が発生した出光地区,そして宇佐市で最大のため池となる小倉池の干害・決壊の歴史と伝説など現地を訪ね歩きながら,多くの関係者の皆様の協力と懇切丁寧な解説により理解を深めていきました。また,津房川や小倉池では災害を伝える「伝承碑」が設置されており,災害を後世にどのように伝えていくかなど,参加した高校生や大学生らも初めて感じる先人からの想いと,後世に伝える伝承の意義を感じたところでした。これらを通じ,参加した高校生や大学生らは年末に行われるワークショップにて多様な災害への備えや課題について考え,災害多発時代に向けた防災や減災社会のあり方を議論し,災害多発時代を生きていくための提言を減災シンポジウムで発表します。   〇【減災シンポジウムin宇佐市】フィールドツアー 主催:大分大学減災・復興デザイン教育研究センター,宇佐市 参加:宇佐高等学校・宇佐産業科学高等学校・安心院高等学校・柳ヶ浦高等学校,大分大学学生CERD 解説・協力:宇佐市,大分県宇佐土木事務所・防災局,大分地方気象台,国土地理院九州地方測量部,出光地区髙月区長・地区の皆様,宇佐の文化財守る会小倉会長と皆様,上元重戸田自治区長と皆様,他災害時の証言を頂いた近隣住民の皆様,NHK大分放送局 コーディネーター:NPO法人リエラ   フィールドツアーは関係機関や団体,地元の多くの方に協力頂き実施することができました。多大なご協力を賜りましたこと,心よりお礼申し上げます。 「令和4年度 減災シンポジウムin宇佐市」 令和5年1月29日(日)宇佐市(宇佐文化会館・ウサノピア)については案内が整い次第,減災センター及び大分大学ホームページでも掲載いたします。 <資料>     <当日の様子>   平成9年9月台風第19号で被災した津房川では,災害復旧助成事業竣工記念碑の前で宇佐土木事務所により当時の災害の様子や復旧事業の説明が行われました。当職員として勤めていた時に災害が発生し,目の前で家が流される様子を見たとことで,当時の様子を生々しく伝えて頂きました。     津房川の災害復旧事業で行われた多自然型工法や可動堰についての説明も行われました。河川法が改正されて「治水・利水」に「環境」の概念が加わって初の河川事業として,環境に配慮した取り組みが随所に見ることができます。     解説には各所で大分地方気象台からの当時の気象解説や,国土地理院九州地方測量部から「災害伝承碑」についての解説が行われました。津房川では明治26年10月台風第2号,昭和51年9月台風第17号でも被害が発生しており,大分県に災害をもたらす台風のコースを改めて確認することができました。   出光地区までは国道10号をわたって同地区まで歩いて向かいます。宇佐市は県内有数の平地を抱えており米や麦,大豆等を中心とした農地が広がっています。   昭和18年9月に発生した土砂崩れで地区公民館の裏に広がる斜面が大規模に崩落。現在でも地形や周辺をよく見るとその傷跡が確認できます。出光地区髙月区長より文献では27名の犠牲とありましたが,地区が調べた結果,1家族が犠牲になっており,この災害では29名もの被害が出たそうです。また,周辺でも10名の被害あり,宇佐市にとっても昭和から現在にかけて多くの人的被害が発生した場所となりました。「川が溢れそうになり山に逃げたら土砂崩れに巻き込まれた」「戦時下で早期の国道の復旧や災害の痕跡を消すため軍が対応した」(災害により大分県下で初の学徒動員令)など,当時の話を聞くことができました。   出光地区公民館に残る当時の災害の写真。当時,国に努めていた方(高官)が帰省でたまたま写真を撮ってくれたとのこと。後世に伝えるため,地区公民館では貴重な資料として展示していました。また,減災センター客員研究員の財津宏一さん(NHK)が当時NHK大分放送局で制作した番組を上映しました。   小倉池は宇佐市で最大のため池です。ここには小倉池改修記念碑があり,そこにまつわる歴史について触れました。宇佐の文化財守る会小倉会長より小倉池にまつわる歴史の解説を頂きました。中津藩主細川忠興公の命により慶長11年(1606年)に竣工した小倉池は,完成後の翌年に大雨により堤防が決壊。元重村のお久良さんという女性が人柱に立つことを願い出て自らが犠牲となって,頑丈な堤防を作った歴史・伝説があるとの説明を受けました。悲しい話ではあるものの,お久良さんの恩恵を無駄にせずにハード(堤防)とソフト(お久良さん)の想いを共有しながら防災面や農地の維持管理など,今日に至った経緯など詳しく説明頂きました。   上元重戸田自治区長からは同地区での小倉池の管理運営とともに,ハザードマップなど「ため池」の災害リスクに対しての解説を頂きました。また小倉池もいたるところで改修が必要な箇所が出ており,近年でも大分県の事業により改修の調査が進んでいるとの小倉池の維持管理についての解説がありました。また,小倉池の神事,通水式,お久良さんの供養を目的とした盆踊りや,横山小学校でも伝わる校歌に「伝説秘めし人柱」とあるように,今でもお久良さんの感謝を伝えてきた伝承を伝えて頂きました。   フィールドツアーで感じたこと,そして次世代を担う若者として宇佐市の減災社会を考えるため,参加した高校生と大学生らで12月にワークショップを開催します。  

  • 別府市鶴見岳赤池噴気孔調査について

    2022年11月10日(木)

    11月8日(火)に令和4年度鶴見岳赤池噴気孔の調査が別府市・大分県をはじめ気象台や関係機関により実施されました。減災センタ―では本年度より大沢信二客員教授(京都大学教授)を加え,ドローンを活用した地熱分布(調査は9日に実施)及び噴気成分の調査を実施しました。 本調査は別府市からの要請により調査しているもので,赤池噴気孔の常態を関係機関と共同で実施することで,活火山である鶴見岳の常態観測に加え,噴火災害による対応や火山防災への認識力を強化する目的で実施しています。 本調査では例年観測している赤池噴気孔一帯の地熱帯分布に変化はなく,噴気孔からのガス成分に特段の変化は確認できませんでした。 減災センターでは別府市や大分県,気象台とともに火山防災に関する調査研究ならびに取り組みを進めております。  

  • Twitter「大分県 災害記録ボット」の配信について

    2022年11月4日(金)

    減災センタ―では大分県内で”今の季節に発生した過去の災害”をTwitter「大分県 災害記録ボット」によって配信するサービスを開始しました。 減災センターが運用する「大分県災害データアーカイブ」を活用し,大分県内で発生した過去1300年の災害から現在の季節(月)に応じた情報を自動的に配信することで,災害を風化させず,過去から学ぶ教訓を大分県の防災や減災社会に役立ててもらうことを目的に実施するものです。 Twitter「大分県 災害記録ボット」は今の季節から過去の災害を”1時間ごと”につぶやいております。 是非,フォローをお願いいたします。 ▼大分県 災害記録ボット(Twitter) https://twitter.com/cerd_archive ▼大分県災害データアーカイブ ※本年度も機能や情報追加などサイトの充実化を進めております。 https://archive.cerd-edison.com/

  • 減災・復興デザイン教育研究センター 人事異動について

    2022年11月1日(火)

    令和4年11月1日付けで減災・復興デザイン教育研究センターの人事異動が行われましたのでお知らせいたします。   <減災・復興デザイン教育研究センター> 〇次 長 教 授 下村 剛 (兼担教員) <所属> 医学部附属病院 医療情報部 教授 病院長補佐(ICT・危機管理担当) 学術情報拠点副拠点長(医学情報センター長) 災害対策室 室長補佐 大分県災害医療コーディネーター 日本DMAT隊員(統括DMAT登録者)   〇非常勤職員(新規) 樋口 美也子  

  • 減災・復興デザイン教育研究センター 人事異動について

    2022年10月3日(月)

    令和4年10月1日付けで減災・復興デザイン教育研究センター長及び研究推進部産学連携課関連の人事異動が行われましたのでお知らせいたします。   <減災・復興デザイン教育研究センター> センター長 教授 鶴成 悦久   <研究推進部産学連携課 (減災・復興デザイン教育研究センター担当)> コーディネーター(事務担当) 杉田 智美  

  • 台風第14号被災地にボランティアを派遣しました。

    2022年9月30日(金)

    9月23日から25日の3日間にわたり,台風14号によって被害が発生した地域に本学学生および教職員による「災害ボランティア」を派遣しました。 災害ボランティアの派遣については,減災・復興デザイン教育研究センター(以下、「減災センター」)が大分県内でボランティアの受入れを表明した由布市社会福祉協議会と協議し,被災地の要望に合わせて決定しました。 災害ボランティアは,由布市の湯布院町および庄内町に3日間延べ34名(学生21名・教職員13名)を派遣し,浸水や土砂の流入により被災した民家の泥出しや,周辺の土砂の除去など多岐にわたるボランティア活動を行いました。参加した学生は「作業は大変だったが,被災された方はもっと大変なので,少しでも役に立てれば」と話していました。 今回の災害ボランティアは,事前に減災センターが開催する「災害ボランティア講習会」を受講した少数精鋭の学生を派遣し,熱中症や新型コロナウイルス感染症対策をとったうえで活動を行いました。減災センターでは,引き続き地域の防災・減災に加え復旧や復興支援等にも尽力していきます。    

  • 減災・復興デザイン教育研究センター 人事異動について

    2022年8月1日(月)

    令和4年8月1日付けで減災・復興デザイン教育研究センターの人事異動が行われましたのでお知らせいたします。   <減災・復興デザイン教育研究部門 主担当教員> 准教授 石井 圭亮(専門分野:救急災害医療)  

  • パーソナルロボット・アバターの試験運用の開始について

    2022年6月19日(日)

    減災・復興デザイン教育研究センター(以下,「減災センター」)では,避難所支援の一環として,日田市を中心に活動しているNPO法人リエラ(以下,「リエラ」)に遠隔操作ロボット・アバターを常駐させ,災害時には避難所に設置し,遠隔支援を行うという試験運用を開始しました。 6月17日に日田市役所で減災センターによって行われたアバターのデモンストレーションでは,原田啓介日田市長をはじめ大分県やリエラ関係者が集まる中で,アバターの自動走行や遠隔操作による支援内容などが紹介されました。遠隔支援では医学部附属病院災害対策室が挾間キャンパスから避難所の様子を確認し,福祉健康科学部の徳丸治教授が旦野原キャンパスから避難者役のリエラ職員に対して避難所で想定される健康相談を遠隔で行いました。この他,参加した関係者と避難所支援だけでなく,避難所の情報収集や提供に関する今後の可能性について意見交換を行いました。 アバターの試験運用は,豪雨災害が発生しやすい6月から10月までで,災害が発生した際はリエラが日田市と連携し,避難所の状況等を勘案した上で避難所に設置します。減災センターではアバターを通じて避難所への支援を行いながら,避難所の環境や健康危機管理をはじめとする様々な課題を集約し,今後の災害対応の高度化につなげていきます。 減災センター及び避難所の健康危機管理プロジェクト(代表:徳丸治教授)では,本機を含めて3台のアバターを所有しており,必要に応じて災害時に県内で発生する避難所での支援活動にも応用する予定です。これらの情報は将来的にEDiSON(災害情報活用プラットフォーム)に集約され,避難所の環境管理から支援活動へと繋げる総合的なシステムとして構築を進める予定です。 原田日田市長にパーソナルロボット運用について説明する鶴成次長  

  • 日田市天ヶ瀬温泉地区における災害時の避難訓練に協力

    2022年6月17日(金)

    減災・復興デザイン教育研究センター(以下,減災センター)は,6月5日,NPO法人リエラと共に日田市天瀬振興局と住民主体の組織「天ヶ瀬温泉つなぐ会議」が実施した天ヶ瀬温泉街一斉避難訓練に参加しました。 この避難訓練では,日田市や地元関係機関と連携し,避難行動に対するヒアリング調査や学生CERDも調査を実施した。あいにくの雨にも関わらず55世帯82名が参加しました。調査では,82名の参加者のうち67名から回答があり,避難所までの時間や交通手段を確認するとともに,避難するタイミングや避難指示における放送発令等の聞こえやすさ,近所への声掛けなどの初動対応,避難先や避難所の課題などを把握しました。昨年度からの改善点もみられましたが,新たな課題が見つかるなど,避難所運営の難しさを感じました。 避難訓練には減災センターのスタッフに加え,本学が実施している重点領域研究推進プロジェクトの1つである「自然災害時の避難所における健康危機管理」の研究チームの教職員も参加し,研究という視点から実際の避難訓練を見学しました。 令和2年7月豪雨で甚大な被害を受けた天ヶ瀬温泉街では,地域の方を中心に日田市と連携して様々な復興事業が進んでいます。減災センターでは引き続き,災害ボランティアの派遣や復興支援を行っていく所存です。               学生CERDによるヒアリング                    研究チームよるヒアリング      

  • 学生災害ボランティア講習会を実施しました

    2022年6月17日(金)

    減災・復興デザイン教育研究センター(以下,減災センター)は,6月1日にオンラインによる学生災害ボランティア講習会を学生・留学生支援課と共同で行いました。本学学生が実際に被災地へ災害ボランティアとして参加・活動をする場合は,本講習を毎年受講することが条件となっており,約100名の学生が受講しました。 初めに,本学OBのNPO法人リエラ代表理事の松永さんから災害ボランティアの必要性や心構えについて,東日本大震災における自身の経験を踏まえ説明がありました。次に,学生CERDの代表である理工学部2年大賀さんが,ボランティアの経験談や自身が活動している学生CERDの紹介を行いました。大賀さんは,東日本大震災をきっかけとして“自分にできること”を考えはじめ,様々なボランティア活動に参加し,令和2年九州北部豪雨の際は,久留米市で災害ボランティア活動に従事しました。「どんな人でもできることがある。ぜひ,難しく考えずに災害ボランティアに参加してほしい」ということを講習会に参加した学生に伝えました。 さらに,医学部(減災センター兼担)の下村剛教授から,医学的な見地に基づき,災害ボランティアにおける感染症対策について説明がありました。最後に,5月25日に行った尾畠さんによる土のうつくり講座の映像を流し,尾畠さんから「まずは自分の命と家族と自分の家を一番に守ることが大事。それが確保できれば困っている人のところに手を差し伸べてもらいたい」という言葉がありました。 本学では,災害ボランティア活動に関しては組織的な対応を軸としています。災害ボランティアの派遣では,減災センターが現地の安全を確認するとともにボランティアセンターとの調整を行い,学生・留学生支援課を通じて講習会受講者へ参加案内します。最終的には派遣の有無を学長が機関決定し,被災地へ災害ボランティアを大分大学として派遣します。 新型コロナウイルス感染拡大の影響により県外から参加する災害ボランティアの協力が難しいため,早期の復旧・復興には県内の総力が必要とされています。講習会で得た災害ボランティアの知見を活用して,本学でも被災地で行う活動に迅速に対応し,機能的な対応をしていく所存です。 オンライン講習会の様子

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