「 活動報告 」 一覧

  • 津久見市港町で発生した斜面崩壊について

    2021年6月25日(金)

    6月24日(木)10時ごろ,津久見市港町宮山北側斜面で発生した斜面崩壊について,減災センターでは大分県・津久見市と連携して災害初動に関する災害調査と情報の収集を実施しました。 発生現場は土砂災害警戒特別区域に指定されており,高さ60m・幅13mにわたって崩壊しました。直近3日間の雨量はごくわずかであり,ほぼ無降雨時による斜面崩壊となります。崩壊原因となる素因としては風化が考えられていますが,誘因としての湧水や地下水などは現状のところはっきりと確認されていません(湧水孔の可能性が指摘される部分があります)。これらの調査結果については同日中に川野津久見市長や大分県に対して鶴成センター次長が伝えました。 減災センターでは災害情報活用プラットフォーム(EDiSON)「ドローン情報共有化システム」を行政や関係機関に対して限定公開しております。こちらのサイトからは発生直後のドローン映像や3Dデータから詳細な情報を確認することができます。なお,本システムは災害対策として活用されることを目的に運用しております。一般公開しておりませんのでご了承ください。   崩壊した津久見市港町宮山北側斜面(土砂災害特別警戒区域) ※当該地区はDID地区に指定されておりドローンの飛行については制限されています。   調査の様子(橋本客員研究員:日建コンサルタント(大分市)協力)   ドロン情報共有化システム(災害情報活用プラットフォームEDiSON)   ドロン情報共有化システム(3D表示)  

  • 東庄内小学校において出前授業を実施

    2021年6月24日(木)

    6月22日(火) 由布市庄内町の東庄内小学校において5・6年生24人を対象に,板井防災コーディネーターによる「災害を知り,そなえる ~いざという時の心構え~」と題した防災講座を実施しました。 多目的教室で実施された防災講座では,児童の前で雨の強さによってどのように傘の差しかたが変わるかを板井防災コーディネーターが実演したり,「地震発生!どうしたらいい?」という問いかけに児童らが即座に机の下に入り身を守る姿勢にうつるなどして,体を動かしながら講座を進めました。また,普段見慣れた学校周辺の写真を見ながら「ここは危険(赤)」「安全(青)」「役立つ(黄)」の三種類のカードから自らが思う色を選び,その理由を発表するなどして災害に対する実践的な行動や心構えを学びました。   「地震発生!どうしたらいい?」その時の行動は? 写真を見て自らが思う色「ここは危険(赤)」「安全(青)」「役立つ(黄)」のカードをあげる児童の様子

  • 津江中学校において出前授業を実施

    2021年6月15日(火)

    6月11日(金) 日田市中津江村の津江中学校において生徒約30人を対象に防災講座を実施しました。 体育館で実施された防災講座では,減災センターの板井防災コーディネーターが周囲に早期避難を促す声掛けの大切さを訴え,「逃げよう」と家族や近所の人に言える人になってほしいと呼びかけました。 続いてNPO法人リエラ 松永代表(大分大学OB)は「豪雨は地震と違い,避難して命を守れる災害」と指摘し,ハザードマップを使って生徒の自宅から学校までの道のりで発生する可能性のある災害や安全に避難できる場所などを確認しました。 津江中学校のある中津江村では昨年の令和2年7月豪雨において大規模な土砂崩れが起きており,1年経った今,早期避難の大切さを改めて考えるいい機会になりました。   [caption id="attachment_3679" align="alignnone" width="700"] 「早期避難の大切さ」を訴える板井防災コーディネーターの講座[/caption]     [caption id="attachment_3680" align="alignnone" width="700"] ハザードマップで危険な場所や安全に避難できる場所を確認する様子[/caption]  

  • 日田市天ヶ瀬温泉地区における災害時の避難訓練に協力

    2021年6月10日(木)

    6月6日(日)に日田市天瀬町天ヶ瀬温泉地区において同地域住民を対象にした災害時の避難訓練が実施されました。 減災センターでは日田市や地元関係機関と連携し,避難行動訓練に対するヒアリング調査を実施。調査では参加者69名から回答をいただき,避難所までの時間や交通手段を確認するとともに,避難するタイミングや避難指示における放送発令の聞こえやすさ,近所への声かけなどの初動対応,避難先や避難所の課題などを把握しました。 調査では回答者のうち72%の方が避難時にご近所や家族などへ声かけをしたとされ,95%の方が令和2年7月豪雨を受けて防災意識が高まったとされました。一方で,避難指示発令時の放送が聞こえないことや,避難所の設備,避難時の受付けに課題があるとされ,同地区の復興を手がける天ヶ瀬温泉つなぐ会議や日田市を通じて,住民避難の改善に向けた取り組み課題として役立てます。 令和2年7月豪雨で甚大な被害を受けた天ヶ瀬温泉街では地域の方を中心に日田市と連携して様々な復興事業が進んでおり,減災センターでは被災以降,災害ボランティアの派遣や復興支援を行っております。  

  • 学生災害ボランティア講習会を開催しました

    2021年6月9日(水)

    減災・復興デザイン教育研究センター(以下,減災センター)は,6月2日にオンラインにて学生災害ボランティア講習会を学生・留学生支援課と共同で行い,学生約140名が受講しました。本学学生が実際に被災地へ災害ボランティアとして参加・活動をする場合は,本講習を毎年受講することが条件となっています。例年,実習(土のうづくり)を交えた対面での講習会を行っていましたが,新型コロナウイルス感染拡大防止のため昨年度に引き続き今年度も,Zoomによるオンライン講習会となりました。 講習会では,NPO法人リエラ代表理事の松永鎌矢さん(大分大学OB)から災害ボランティアの必要性やボランティアを行うときの心構えと注意事項について,医学部の下村剛教授から医学的な見地に基づき災害ボランティアにおける感染症対策について説明がありました。さらに,学生CERDの代表である教育学部4年生の山口泰輝さんからボランティアの体験談や自身が活動している学生CERDの紹介を行いました。山口さんは令和2年7月豪雨災害の際に本学から派遣した災害ボランティアに参加し,学生リーダーとして活動した経験から,「災害ボランティアは『被災地のため』だけはなく『自分のため』になる。これからも『被災地にかかわり続ける』こと,『学ぶ』ことを大切にしていきたい」と講習会に参加した学生に伝えました。減災センターからは災害ボランティアの説明や活動時の服装,さらには土のうの作り方について映像を交えて説明し,最後に一昨年度講師を務めたスーパーボランティア尾畠春夫さんからのコメントを紹介しました。 本学では災害ボランティア活動に関しては組織的な対応を軸としています。災害ボランティアの派遣では,減災センターが現地の安全を確認するとともにボランティアセンターとの調整を行い,学生・留学生支援課を通じて講習会受講者へ参加案内します。最終的には派遣の有無を学長が機関決定し,被災地へ災害ボランティアを大分大学として派遣します。 新型コロナウイルス感染拡大の影響により県外から参加する災害ボランティアの協力が難しいため,早期の復旧・復興には県内の総力が必要とされています。講習会で得た災害ボランティアの知見を活用して,本学でも被災地で行う活動に迅速に対応し,機能的な対応をしていく所存です。

  • 日田市天ヶ瀬地区の避難行動計画を実施

    2021年5月19日(水)

    5月15日(土)と16日(日)に日田市天ヶ瀬温泉地区で,天ヶ瀬温泉つなぐ会議と日田市天瀬振興局,そして減災センターの三者が協力して,地域住民を対象にした災害時の避難行動計画(図上訓練)を実施しました。令和2年7月豪雨で甚大な被害を受けた天ヶ瀬温泉街では地域の方を中心に様々な復興事業が進んでおり,センターでは被災以降,災害ボランティアの派遣や復興支援を行っております。 昨年の7月豪雨では玖珠川の氾濫により温泉街やその周辺で洪水が発生しました。そこで専用シートを用いた避難行動計画では,減災センターが災害時の気象データや天瀬地区の避難状況,そして河川の水位などの資料をもとに,4地区それぞれ地図上でふりかえり,各自(世帯)で具体的な避難行動計画を話し合いました。センターが昨年度日田市(市内,天瀬地区,中津江・上津江地区)で実施したアンケートでは,避難を始めるきっかけとして「近所の声かけ」が回答として多かったことから,計画には避難時に声かけが可能な方などを話し合って記入し、避難行動計画を完成させました。   「令和2年7月豪雨」の気象や水位及び避難行動についての説明(センターより)     地図上での災害の「ふりかえり」と避難行動計画づくりの様子(地区ごとで実施)

  • 宇佐市要配慮者施設を対象とした避難確保計画の説明会について

    2021年5月18日(火)

    5月10日(月)に宇佐市役所で要配慮者施設を対象とした避難確保計画の説明会が開催されました。これは水防法及び土砂災害防止法の改正に伴い,浸水想定区域や土砂災害警戒区域内の要配慮者利用施設の管理者は「避難確保計画」の作成,「避難訓練」の実施の2点が義務として関係法令にて定められています。 説明会では主催者である宇佐市と県宇佐土木事務所から法的な説明やハザードマップなどの説明を行ったほか,先進事例として社会福祉施設による取り組み事例の紹介がありました。減災センターからは,近年の災害発生状況について説明を行い,昨年の令和2年7月豪雨災害を事例として,災害時の避難行動の難しさと早めの避難の必要性を訴えました。また,ハザードマップの読み解き方や,実効性のある行動計画としてPDCAサイクルの徹底が危機管理に重要であることを述べ,説明会を締めくくりました。   宇佐市役所で事業種別に開催された避難確保計画の説明会  

  • 【学生CERD】関西学院大学災害復興制度研究所「復興・減災フォーラム」へ参加

    2021年1月29日(金)

    1月9日(土),10日(日)の2日間に渡ってオンラインで開催された関西学院大学災害復興制度研究所主催「復興・減災フォーラム Withコロナと災害〜どう創るニューノーマル」において,学生団体「学生CERD」(代表:山口泰輝,教育学部3年)が復興支援活動などの発表を行いました。 初日は全国被災地交流集会「円卓会議」と題し,令和2年7月豪雨における被災地で活動してきた九州の高校生と大学生,大学教員や法人職員らが,活動報告とコロナ渦での災害ボランティアの課題について議論しました。2日目は基調講演とパネル討論が行われ,コロナ禍でもできることを考え,行動することの大切さについて議論されました。 学生生CERDからは,代表を務める山口君がオンラインで登壇し,令和2年7月豪雨の被災地である大分県日田市天瀬町での復興支援活動について報告しました。さらにコロナ禍における災害復興の課題や悩みを共有し,諦めずに前向きにできることを考え,行動することの大切さを議論しました。また「円卓会議」の第1部「学生円卓会議〜私たちの復興〜」では,熊本大学,熊本学園大学,秀岳館高校の学生らとともに,関西の若者らに対して災害に関心を持ち続けることの大切さについて語りかけました。 学生CERDでは「減災・復興フォーラム」で得た知見を学生組織内で共有し,被災地での復興支援や学内での防災講座の開催などを通して,大分県の防災・減災意識の啓発活動を行なっていきます。来年度は九州内の学生間ネットワークづくりにも着手する予定です。 関西学院大学災害復興制度研究所「2021年復興・減災フォーラム」 https://www.kwansei.ac.jp/news/detail/4230  

  • 令和2年7月豪雨(大分県)に関する減災センターの取組について(公開資料)

    2020年12月21日(月)

    7月6日から8日にかけて梅雨前線が九州付近に停滞し西部,北部,中部を中心に24時間降水量が250mmを超え椿ヶ鼻(日田市)では24時間降水量が497.0mmを観測するなど県内では大雨となりました(気象庁発表)。これらの大雨により県内の各地で洪水や土砂災害が発生。由布市や日田市では6名もの人的被害が発生するなど豪雨に伴い県内では甚大な被害が発しました。 減災センターでは7月豪雨が発生した当時から12月現在までの支援活動及び教育研究に関する内容の一部をホームページで公開いたします。詳細については減災センターまでお問合せください。 資料はこちら→http://www.cerd.oita-u.ac.jp/data/pdf/r2rain.pdf    令和2年7月豪雨(大分県)への対応 減災センターでは大分県との「災害対策に係る連携に関する協定」に基づき,センター教職員を対策本部に派遣するなど災害対応に係る支援を実施しました。また,一般国道210号が由布市から日田市にかけ全線で被災したことを受け,国土交通省九州地方整備局大分河川国道事務所との連携・協力協定により緊急災害対策派遣ドクター(TEC-DOCTOR)を現地に派遣し,本災害に対する対応を実施しました。 減災センターでは産学官連携により研究開発を行う「災害情報活用プラットフォーム(EDiSON)」(災害リスク評価やドローン情報集約システムなど)を活用し,国や大分県をはじめ県内市町村において同システムを公開。また大分県災害対応支援システムで受信するクロノロジー(災害情報)をもとに気象との関係を調べ,令和2年7月豪雨の特徴について分析を行いました。 災害ボランティアの派遣活動 7月下旬には被災地である玖珠郡九重町及び日田市天瀬町へ学生及び教職員延べ72名の「災害ボランティア」を派遣。減災センターが日田市社会福祉協議会と調整を行い,堆積物の除去や運搬,救援物資の片付け,被災者のニーズ調査及び炊き出しの補助,旅館の駐車場の泥出し及び洗浄等を行いました。12月現在は減災センターが所管する学生団体である「学生CERD」が日田市天瀬町において支援活動を実施ており,地域支援は現在でも継続中です。 避難行動及び復興に関する実態調査(ヒアリング調査) 9月より日田市を対象とした「令和2年7月豪雨災害に関する避難行動の実態及び復興に関する意識調査」を行い,235名もの方から貴重な聞取りを行いました。本災害は大分県内で令和になって初の災害となり,被災地域における避難行動の実態把握は学術的な観点から非常に重要な情報でもあります。また,コロナ禍における避難行動の特殊性や,過疎高齢化が著しい地域が抱える避難の難しさ,あるいは観光地の復興に関する地域住民の意識など,大分県にとって今後の災害対応や地域防災,そして復興を進めるうえで貴重な情報となりました。 令和2年7月豪雨災害及び被災地の現状と復興への課題を通じて(学生らの声) 減災センターでは11月18日に災害ボランティアを派遣した日田市天瀬町(天ヶ瀬温泉)及び九重町(宝泉寺温泉)において「令和2年7月豪雨災害と復興への課題」と題したフィールド調査(学生34名)を実施しました。被災地が抱える復旧や復興の課題を大分大学の学生としてどのように感じたかについて「学生からの声」としてまとめています。    

  • 別府市鶴見岳赤池噴気孔の調査結果について

    2020年11月13日(金)

    別府市では関係機関との連携により鶴見岳山頂付近の地獄谷赤池噴気孔(「鶴見岳・伽藍岳」噴火警戒レベル1)の調査を毎年実施しています。減災センターにおいても令和元年度より調査に参加し,別府市や大分県,気象庁(福岡管区気象台,大分地方気象台)とともに,UAV(無人飛行機:ドローン)に搭載した赤外線カメラを利用して噴気孔や地熱の分布状況を観測しています。 ※国有林野内で無人航空機(ドローン等)の飛行については森林管理署等への手続きが必要です。 11月9日(月)に実施した本年度の調査では,赤池噴気孔周辺部における地熱分布及び噴気孔の確認とともに鶴見岳東側一帯の新たな地熱帯の確認などを行った結果,昨年度の調査結果と比較し特段の変化は確認できませんでした。この他,別府市消防本部では火山性ガスの計測,気象庁では地表面温度測定などを行っております。 <参考>鶴見岳の様子(2019.9.19) 鶴見岳噴気孔の様子(YouTube動画) 鶴見岳地獄谷赤池噴気孔周辺地形(三次元データ)   <2020年 令和2年11月9日調査結果>画像をクリックすると表示されます。    

  • 更新情報『大分県災害データアーカイブ』関連の企画や過去の災害の映像が更新されました

    2020年10月16日(金)

    減災センターとNHK大分放送局が共同で進める『大分県災害データアーカイブ』関連の企画や過去の災害の映像が更新されました。 https://www.nhk.or.jp/oita/saigai-data/index.html 更新された映像には令和2年7月豪雨災害に関する大分県内の被災状況や,災害による被害の規模,避難における課題などNHK大分放送局で放送された番組が公開されています。 また映像には『大分県災害データアーカイブ』を活用した防災教育など減災センターが実施した内容なども公開されていますので,地域における『大分県災害データアーカイブ』を是非ご活用ください。※令和元年中津市で減災センターと中津市が実施した「減災シンポジウムin中津」の映像も公開しています。    

  • 令和2年7月豪雨への対応(大分県)

    2020年7月12日(日)

    今回の災害で被災された方々に心よりお見舞いを申し上げます。 令和2年7月豪雨と命名された災害において減災センターでは大分県及び国土交通省九州地方整備局大分河川国道事務所(TEC-Doctor)に教職員を派遣し、災害対応及び支援活動を実施しています。また情報を医学部附属病院高度救急救命センター及び医療支援DMAT(附属病院教員)とも共有し多面的な支援活動を行っています。 本災害における対応及び支援活動についてはFacebook及びTwitterのSNSで発信していますのでこちらをご覧ください。 Facebook ▶︎ https://www.facebook.com/cerd.oita Twitter ▶︎ https://twitter.com/cerd_oitauniv    

  • センター活動概要をまとめたPVを公開しました

    2020年6月12日(金)

    減災・復興デザイン教育研究センターでは,センターの活動概要をまとめたPVをYouTubeにて公開しました。 YouTube による共有アドレスは https://youtu.be/-nyj3RgcL2g となります。 [embed]https://youtu.be/-nyj3RgcL2g[/embed]  

  • 学生災害ボランティア講習会を開催しました

    2020年5月29日(金)

    減災・復興デザイン教育研究センター(以下,減災センター)は,5月27日にオンラインにて学生災害ボランティア講習会を学生・留学生支援課と共同で行い,学生約200名が受講しました。本学学生が実際に被災地へ災害ボランティアとして参加・活動をする場合は,本講習の受講が必須条件となっています。例年,実習(土のうづくり)を交えた対面での講習会を行っていましたが,今年度は新型コロナウイルス感染拡大防止のため,Zoomによるオンライン講習会となりました。 講習会では,NPO法人リエラ代表理事の松永鎌矢さん(大分大学OB)からの災害ボランティアの必要性やボランティアを行うときの心構え,注意事項についての説明に続き,経済学部4年の田中慎一さんからボランティアの体験談や自身が活動している学生CERDの紹介を行いました。減災センターからは活動時の服装,土のうの作り方について映像を交え説明し,昨年度講師を務められた尾畠春夫さんからのコメントを紹介しました。最後に,医学部の下村剛教授から災害ボランティアにおける感染症対策について医学的な見地から説明がありました。将来災害医療に携わりたいという看護学科の学生や学校の先生になるために取っておいたほうがよい資格について尋ねる学生など,興味関心の高い学生が多く,有意義な講習会となりました。  

  • 大分市南春日町地区「防災講話と減災かるた」の実施

    2020年2月16日(日)

    令和2年2月16日に大分市南春日町公民館にて地域主催による「防災講話と減災かるた」を実施しました。 防災講演では減災センターの鶴成悦久次長が「地域の災害を知る」をテーマに,近年全国で発生する災害の特徴や大分市における多様な災害リスクを紹介しました。また,南春日町周辺地域で想定される災害や周辺地域の地形・地質のなりたちにふれ,危機迫る災害に対して地域で助け合うことの重要性を述べました。 次に,減災センター兼担の川田菜穂子准教授(教育学部)と学生4名(川田研究室)による「減災かるた」を地域の皆様で行いました。この「減災かるた」は今年1月に読み札や絵を南春日町地区の皆様と大分大学の学生がともに考え,川田研究室で作成した南春日町地区オリジナルの”かるた”です。 年代別で行われた”かるた”取りでは,川田研究室の学生が札を読みあげる中で,自分で考えた読み札や絵がスクリーンに表示されると大いに盛り上がりました。終了後は作成した”かるた”の表彰式も行われました。 地域の方が自ら考えて作成した「減災かるた」は,地域の防災・減災力に繋がることと感じています。 幅広い年代層で楽しめるオリジナル「減災かるた」を是非,地域でお試しください。   「ほ」 ぼうさいは 南春日の じまんです (南春日町 荒金一義さん) ※減災かるたで紹介された読み札です。  

  • 【報告】減災シンポジウムin中津開催について

    2020年2月2日(日)

    令和2年1月26日(日)に中津市文化会館において,大分大学主催(共催に中津市,大分県,国土交通省九州地方整備局山国川河川事務所,気象庁大分地方気象台)による「減災シンポジウムin中津」を開催しました。当日は休日にもかかわらずに市内外から500名を超える方が訪れ,災害多発時代を迎えた現代社会において,地域防災や減災とは何かを考えるシンポジウムとなりました。 シンポジウム冒頭では大分大学減災・復興デザイン教育研究センター次長の鶴成悦久准教授による「中津市の災害を知る」をテーマに,地球温暖化に伴う気候変動によって災害が世界的に頻発する現代,そして少子高齢化と人口減少が進む地域の現実,さらには中津市内全域のリスクなど災害多発時代を迎えた現代社会に対し,過去・現在・未来を見据えた減災社会の構築について報告しました。 高校生と大学生らの発表では令和元年11月16日に開催した「フィールドツアー」について報告。そして大学の研究紹介や高校でNGOの活動に参加した外園さんがネパールの現状について報告しました。最後に中津市による過去の災害と現在の防災対応,そして未来を見据えた「バックキャスティング」によるワークショップ(WSの様子はhttps://youtu.be/6cI0kamhD5Iにて公開しています)はを令和元年12月26日に開催し,IoTそしてAI時代を迎えるためにITを用いた施策や人材育成等について提案しました。最後に,これらの結果から導かれた若者による「中津市への提言」をまとめ発表しました。 市民参加型デスカッションにおいては,パネラーとして中津市長 奥塚 正典 様,大分県生活環境部防災局防災危機管理監 福岡 弘毅 様,国土交通省九州地方整備局山国川河川事務所長 鹿毛 英樹 様,気象庁大分地方気象台長 北﨑 康文 様,中津市民代表 中津市防災士協議会長 稗田二郎 様,中津北高等学校2年 外園寛樹 様に,コメンテーターとして九州大学大学院工学研究院附属アジア防災研究センター 三谷 泰浩 教授(減災センター客員教授),コーディネーターに減災センター鶴成次長によって「災害多発時代を生きるために」をテーマに討議が進みました。討議では来場者にクリッカーと呼ばれる装置がランダムに配布され,スクリーンに映し出されるアンケートに回答し,結果からどのような対応が必要なのか,また防災行政としてどのように対応すべきなのかといった議論が進み,会場と一体化したパネルディスカッションが開催されました。 大分大学では地域貢献の一環として毎年,地方公共団体と協働による「減災シンポジウム」(令和元年より「防災」シンポジウムから変更しております)を開催しています。令和2年度の開催地が決まりましたらHPで報告いたします。   会場の様子   若者からの中津市への提言 1. それぞれであらかじめ備蓄,逃げる準備をする 2. 災害の予知,予測をあらかじめしておく 3. 災害遺構を残すだけでなく,継承していく 4. 小中学校における防災教育の拡充が必要     減災シンポジウムin中津 フィールドツアー動画 [embed]https://youtu.be/IS6b5Jxyh80[/embed] [embed]https://youtu.be/6cI0kamhD5I[/embed] クリッカーを用いたアンケート結果 クリッカーは当日参加者にランダムに配布し220名の方から回答がありました。 会場で表示したアンケート結果についてはこちらをご覧ください  

  • 令和元年度フィールドツアー等のYoutube公開動画について

    2020年2月1日(土)

    減災センターでは令和元年度に実施したフィールドツアー関連の動画について公開しています。   「火山防災シンポジウム」 地域のリスクを知り,多様な災害に備える 日時 2019年11月24日(日) 13:30 ▷ 16:30(開場 13:00) 会場 別府ビーコンプラザ 国際会議室 [embed]https://youtu.be/tXFEaPWLy_E[/embed] [embed]https://youtu.be/Hm9QN9g_Ye8[/embed] [embed]https://youtu.be/n4bY2J8GrgA[/embed] 4K 360°カメラで撮影しておりYoutube及び360°カメラ対応TVに対応しています。   減災シンポジウムin中津 -災害多発時代を生きるために- 日時 令和2年1月26日(日) 13:30 ▷ 16:30(開場 13:00) 場所 中津市文化会館 [embed]https://youtu.be/IS6b5Jxyh80[/embed] [embed]https://youtu.be/6cI0kamhD5I[/embed]

  • 「大分県災害データアーカイブ」リニューアルについて

    2020年1月15日(水)

    令和2年1月15日よりNHK大分放送局と大分大学減災・復興デザイン教育研究センターが共同で「大分県災害データアーカイブ」の制作・運用を開始しました。 「大分県災害データアーカイブ」はおよそ1300年間に発生した災害の記録を地図上に表示しているほか,当時の気象情報やNHK大分放送局が公開する映像を閲覧することができます。 今回,共同制作・運用に際して「大分県災害データアーカイブ」のリニューアルを行い,「災害伝承碑」をはじめとした災害種の拡充及び小分類化を図りました。 減災センターではNHK大分放送局と「大分県災害データアーカイブ」の共同制作・運用を進めるほか,関係機関や地域の方々とともに災害記録の構築や利用促進に向けた取組みを進めます。   NHK大分放送局「大分県災害データアーカイブ」ポータルサイト https://www.nhk.or.jp/oita/saigai-data/     大分大学減災センター「大分県災害データアーカイブ」 http://www.cerd.oita-u.ac.jp/saigai-data-archive/

  • 「火山防災シンポジウム」を開催します(11月24日・日曜日)

    2019年11月14日(木)

    本年1月に開催した火山防災セミナーに引き続き,今年度も「火山防災シンポジウム」を開催します。詳細は以下をご覧下さい。申込不要,先着200名となっています。 フライヤー → PDF お問い合わせは大分大学減災・復興デザイン教育研究センターまで。 Mail : cerd-office@@@oita-u.ac.jp ※@を一つにして下さい。 Phone : 097-554-7333 「火山防災シンポジウム」 地域のリスクを知り,多様な災害に備える 日時 2019年11月24日(日) 13:30 ▷ 16:30(開場 13:00) 会場 別府ビーコンプラザ 国際会議室     1.開催趣旨 多様化,激甚化する今日の災害。全国的にも自然災害が多発している状況がある。ここ大分県は,地震,津波,土砂災害,洪水,火山など多様な自然災害のリスクを有している地域である。シンポジウム開催地の別府市においては,これまでも密集市街地において火災が多く発生しており,自然災害だけでなく都市災害のリスクも有している。観光地として全国,世界に名をはせる別府市においては,温泉資源そのものは自然の恵みによるものであることは言うまでもなく,自然と共生する視点はこれからも欠かすことはできない。多様な災害を想定しながら,「被災をした後のまちづくりをどう進めるのか」は今日我々に突きつけられた課題でもある。本年1月には「火山防災セミナー」を開催し,火山防災上の課題共有を図ったところである。しかし,「火山」だけの切り口では災害をイメージすることは難しく,日常的な生活やまちづくり,都市政策と連携をさせながら,「何をすべきか」を考える必要がある。このような観点のもとで,雲仙普賢岳での災害から,ここ大分県においても火山災害を想定した対応のあり方やまちづくりに求められること,さらには地域防災のあり方を考える機会を提供し,共に考えたい。 2.プログラム 13:00 開場 13:30 開会挨拶等 13:35 基調講演「雲仙普賢岳火山災害から学ぶ」 三陸ジオパーク推進協議会上席推進員・内閣府火山防災エキスパート 杉本 伸一 氏 14:30 学生発表「地域防災に求められること 〜まちのあり方,災害への向き合い方〜」 大分大学 押江悠美(工学研究科),瀬井亮太(理工学部) 別府大学 根之木誉主,前畑奈央(国際経営学部国際経営学科) 15:00 休憩 15:10 ディスカッション※クリッカーを活用した会場との意見交換も実施 ▼パネリスト 別府市長 長野 恭紘 氏 基調講演講師 杉本 伸一 氏 京都大学大学院理学研究科附属地球熱学研究施設長・教授 大沢 信二 氏 ▼コーディネーター 大分大学減災・復興デザイン教育研究センター センター長 小林 祐司 16:30 終了

  • 大分大学開放イベントに出展しました。

    2019年11月6日(水)

    11月4日(祝・月)に行われた大分大学開放イベントに「防災・減災に役に立つドローン技術と土のうづくり講座」をテーマとして出展しました。 当日、災害調査などで使用する小型ドローンの展示や小林研究室の学生たちの協力のもと出展ブースを訪れた方々にドローンのフライトシミュレータや事前に撮影したドローンから見える景色をVRゴーグルを使って体感していただきました。 また、板井防災コーディネーターによる土のう袋の作り方やその積み方を同時開催し、使用する時の土のう袋の重さがどれくらいになるのか体感してもらい、実践講座として土のう袋のくくり方・積み方を体験していただきました。 事前に準備した持ち運びが軽い土のう袋に取り替えて、何気なく使う土のう袋のくくり方、くくった土のう袋を実際にどのように積むのか展示ブースを訪れた方々に実際に積んで体験してもらいました。 ドローンを間近で体験できる、土のう袋を実際に積んだりする体験という事もあり、多くの方が減災・復興デザイン教育研究センターの展示ブースまで足を運んでいただきまして誠にありがとうございました。 この機会をきっかけに防災・減災についてご家族などでお話しをするきっかけ作りになればと思っております。    開放イベント展示ブースの様子        ドローンシミュレータやVRゴーグルを使っての模擬体験       土のう作り講座にて、実際に使うときの土のう袋の重さを体験                        

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