「 火山防災 」 一覧

  • 別府市と減災センターとの鶴見岳・伽藍岳の火山防災に係る連携に関する協定を締結しました

    2023年3月27日(月)

    3月24日(金)別府市役所において,別府市と減災センターによる「鶴見岳・伽藍岳の火山防災に係る連携に関する協定」締結式が行われました。 大分県は鶴見岳・伽藍岳,由布岳,九重山の三つの活火山を有しており,別府市をはじめ市民の多くが活火山の麓で生活しているものの,日々の生活のなかで噴火を経験する機会がなく,火山に対する認識や防災への対策が十分ではありません。一方で,令和3年12月22日に鶴見岳・伽藍岳による噴火警戒レベル4,5の避難計画が鶴見岳・伽藍岳火山防災協議会より発表され,対象となる別府市では具体的な避難計画の策定が求められることとなりました。さらに令和4年7月8日には伽藍岳山体を震源とする火山性地震が多発したことにより,鶴見岳・伽藍岳の噴火警戒レベル2(火口周辺規制)に引き上げられ(7/27には噴火警戒レベル1に引き下げ),火山に対する市民の防災意識は高まっており,火山防災への取組は別府市にとって喫緊の課題となっています。 減災センターでは,これまでも別府市と協働し,鶴見岳・伽藍岳の観測や,防災行政の問題提起,シンポジウム,セミナー,フィールワークの開催など,火山防災への理解を深める調査研究及び啓発事業に取り組んでまいりました。同時に「国際観光温泉文化都市」である別府市は観光と防災を両立すべく,まちづくりを進めております。この度の協定締結により両機関が連携及び協力することにより,別府市における「誰もが安全安心なまちづくり」への取り組みに寄与することを目的に具体的な連携事業を実施いたします。  

  • 別府市火山防災フィールドツアーの開催

    2022年11月21日(月)

    令和4年11月16日(水)に鶴見岳・伽藍岳による火山災害を想定した「火山防災フィールドツアー」を別府市にて開催しました。これは減災センター(CERD)と別府市が中心となり大分県をはじめ大分地方気象台など関係機関が協力・協働で実施するものです。ツアーには鶴見岳・伽藍岳そして火山防災を深く学ぶために別府市役所及び市消防職員,大分大学や京都大学の学生らが参加しました。 秋晴れの中で減災センターの荒井健一客員研究員(アジア航測(株))の解説のもと,赤色立体図と呼ばれる特殊な地図を使って別府市内をバスで散策しながら火山防災に関するツアーを実施しました。午前中は別府ロープウェイ高原駅や別府市を見渡せる広場から溶岩地形や土砂移動の痕跡を地図と景色から確認し,活火山の登山や噴石・火山灰の影響などを解説しました。午後は十文字原展望台から想定される火山噴火の事象を解説するとともに,地形,地層,断層,温泉(熱水)まで地学に関する幅広い解説が行われました。 ツアーガイドを務めた雲仙岳災害記念館(がまだすドーム)杉本 伸一 館長 からは「雲仙普賢岳の災害(1990-1995)では,まさか火山が噴火するとは誰も思っていなかった」として,当時役場職員だった際の災害対応を振り返りながら,別府市職員や学生らに火山災害への備えについて解説をいただきました。また,減災センター客員教授である京都大学地熱学研究施設(別府市)大沢信二教授からは,鶴見岳・伽藍岳の現状や噴火史について解説をいただいたほか,大分地方気象台や大分県からも現状やハザードマップの説明など火山防災に関連する様々な解説が行われました。 減災センターと別府市では,火山防災に関連する様々な検討や啓発事業を共同で進めるほか,近隣の由布市をはじめ大分県や大分地方気象台など関係機関とも連携を進め,火山防災への取り組み強化を図ります。  

  • 別府市鶴見岳赤池噴気孔調査について

    2022年11月10日(木)

    11月8日(火)に令和4年度鶴見岳赤池噴気孔の調査が別府市・大分県をはじめ気象台や関係機関により実施されました。減災センタ―では本年度より大沢信二客員教授(京都大学教授)を加え,ドローンを活用した地熱分布(調査は9日に実施)及び噴気成分の調査を実施しました。 本調査は別府市からの要請により調査しているもので,赤池噴気孔の常態を関係機関と共同で実施することで,活火山である鶴見岳の常態観測に加え,噴火災害による対応や火山防災への認識力を強化する目的で実施しています。 本調査では例年観測している赤池噴気孔一帯の地熱帯分布に変化はなく,噴気孔からのガス成分に特段の変化は確認できませんでした。 減災センターでは別府市や大分県,気象台とともに火山防災に関する調査研究ならびに取り組みを進めております。  

  • 令和3年度別府市鶴見岳赤池噴気孔の調査結果について

    2021年11月2日(火)

    別府市では関係機関との連携により鶴見岳山頂付近の地獄谷赤池噴気孔(「鶴見岳・伽藍岳」噴火警戒レベル1)の調査を毎年実施しています。減災センターにおいても令和元年度より調査に参加し,別府市(市,警察・消防)や大分県(防災局,砂防課),気象庁(福岡管区気象台,大分地方気象台),とともに,UAV(無人飛行機:ドローン)に搭載した赤外線カメラを利用して噴気孔や地熱の分布状況を観測しています。 ※国有林野内で無人航空機(ドローン等)の飛行については森林管理署等への手続きが必要です。 11月1日(月)に実施した本年度の調査では,赤池噴気孔周辺部における地熱分布及び噴気孔の確認とともに鶴見岳東側一帯の新たな地熱帯の確認などを行った結果,2020年の調査結果と比較し特段の変化は確認できませんでした。この他,別府市消防本部では火山性ガスの計測,気象庁では地表面温度測定などを行っております。 <赤外線ドローン撮影による動画:2021.11.1> [embed]https://youtu.be/MTxNIe14-qo[/embed] <参考>鶴見岳の様子(2019.9.19) 鶴見岳噴気孔の様子(YouTube動画) 鶴見岳地獄谷赤池噴気孔周辺地形(三次元データ) <2021年 令和3年11月1日調査結果> 2020年調査結果はこちら  

  • 大沢京都大学教授 客員教授就任のお知らせ

    2021年10月1日(金)

    令和3年10月1日付けで減災・復興デザイン教育研究センター客員教授に京都大学大学院理学研究科附属地球熱学研究施設(別府市) 教授 大沢信二先生が就任されました。 減災センターでは大沢教授と大分県内における火山防災への取り組みを進めております。特に鶴見・伽藍岳(別府市)における火山災害に関しては関係機関との連携を強化し,多面的な角度から起こりうる火山災害と地域特有の課題を探り,減災社会実現と火山防災に向けた取り組みを強化していきます。

  • 別府市鶴見岳赤池噴気孔の調査結果について

    2020年11月13日(金)

    別府市では関係機関との連携により鶴見岳山頂付近の地獄谷赤池噴気孔(「鶴見岳・伽藍岳」噴火警戒レベル1)の調査を毎年実施しています。減災センターにおいても令和元年度より調査に参加し,別府市や大分県,気象庁(福岡管区気象台,大分地方気象台)とともに,UAV(無人飛行機:ドローン)に搭載した赤外線カメラを利用して噴気孔や地熱の分布状況を観測しています。 ※国有林野内で無人航空機(ドローン等)の飛行については森林管理署等への手続きが必要です。 11月9日(月)に実施した本年度の調査では,赤池噴気孔周辺部における地熱分布及び噴気孔の確認とともに鶴見岳東側一帯の新たな地熱帯の確認などを行った結果,昨年度の調査結果と比較し特段の変化は確認できませんでした。この他,別府市消防本部では火山性ガスの計測,気象庁では地表面温度測定などを行っております。 <参考>鶴見岳の様子(2019.9.19) 鶴見岳噴気孔の様子(YouTube動画) 鶴見岳地獄谷赤池噴気孔周辺地形(三次元データ)   <2020年 令和2年11月9日調査結果>画像をクリックすると表示されます。    

  • 令和元年度フィールドツアー等のYoutube公開動画について

    2020年2月1日(土)

    減災センターでは令和元年度に実施したフィールドツアー関連の動画について公開しています。   「火山防災シンポジウム」 地域のリスクを知り,多様な災害に備える 日時 2019年11月24日(日) 13:30 ▷ 16:30(開場 13:00) 会場 別府ビーコンプラザ 国際会議室 [embed]https://youtu.be/tXFEaPWLy_E[/embed] [embed]https://youtu.be/Hm9QN9g_Ye8[/embed] [embed]https://youtu.be/n4bY2J8GrgA[/embed] 4K 360°カメラで撮影しておりYoutube及び360°カメラ対応TVに対応しています。   減災シンポジウムin中津 -災害多発時代を生きるために- 日時 令和2年1月26日(日) 13:30 ▷ 16:30(開場 13:00) 場所 中津市文化会館 [embed]https://youtu.be/IS6b5Jxyh80[/embed] [embed]https://youtu.be/6cI0kamhD5I[/embed]

  • 「火山防災シンポジウム」を開催します(11月24日・日曜日)

    2019年11月14日(木)

    本年1月に開催した火山防災セミナーに引き続き,今年度も「火山防災シンポジウム」を開催します。詳細は以下をご覧下さい。申込不要,先着200名となっています。 フライヤー → PDF お問い合わせは大分大学減災・復興デザイン教育研究センターまで。 Mail : cerd-office@@@oita-u.ac.jp ※@を一つにして下さい。 Phone : 097-554-7333 「火山防災シンポジウム」 地域のリスクを知り,多様な災害に備える 日時 2019年11月24日(日) 13:30 ▷ 16:30(開場 13:00) 会場 別府ビーコンプラザ 国際会議室     1.開催趣旨 多様化,激甚化する今日の災害。全国的にも自然災害が多発している状況がある。ここ大分県は,地震,津波,土砂災害,洪水,火山など多様な自然災害のリスクを有している地域である。シンポジウム開催地の別府市においては,これまでも密集市街地において火災が多く発生しており,自然災害だけでなく都市災害のリスクも有している。観光地として全国,世界に名をはせる別府市においては,温泉資源そのものは自然の恵みによるものであることは言うまでもなく,自然と共生する視点はこれからも欠かすことはできない。多様な災害を想定しながら,「被災をした後のまちづくりをどう進めるのか」は今日我々に突きつけられた課題でもある。本年1月には「火山防災セミナー」を開催し,火山防災上の課題共有を図ったところである。しかし,「火山」だけの切り口では災害をイメージすることは難しく,日常的な生活やまちづくり,都市政策と連携をさせながら,「何をすべきか」を考える必要がある。このような観点のもとで,雲仙普賢岳での災害から,ここ大分県においても火山災害を想定した対応のあり方やまちづくりに求められること,さらには地域防災のあり方を考える機会を提供し,共に考えたい。 2.プログラム 13:00 開場 13:30 開会挨拶等 13:35 基調講演「雲仙普賢岳火山災害から学ぶ」 三陸ジオパーク推進協議会上席推進員・内閣府火山防災エキスパート 杉本 伸一 氏 14:30 学生発表「地域防災に求められること 〜まちのあり方,災害への向き合い方〜」 大分大学 押江悠美(工学研究科),瀬井亮太(理工学部) 別府大学 根之木誉主,前畑奈央(国際経営学部国際経営学科) 15:00 休憩 15:10 ディスカッション※クリッカーを活用した会場との意見交換も実施 ▼パネリスト 別府市長 長野 恭紘 氏 基調講演講師 杉本 伸一 氏 京都大学大学院理学研究科附属地球熱学研究施設長・教授 大沢 信二 氏 ▼コーディネーター 大分大学減災・復興デザイン教育研究センター センター長 小林 祐司 16:30 終了

  • (※受付終了)「火山防災フィールドツアー」学生参加者募集

    2019年9月11日(水)

    減災・復興デザイン教育研究センターでは,以下の通り「火山防災フィールドツアー」の参加者(※大分大学学生)を「15名」募集(先着順)します。 申込受付は終了しました   募集要項などはを右のリンクご覧下さい >>> 募集要項 ※募集要項をアップデート(9/13)しました。施設入場料(300円)が必要です。     【日時等】 実施日:2019年10月11日(金)  大学出発8:45 → 大学帰着18:00 申込締切:2019年9月30日(月)  終了しました 【趣旨・目的】 多様化,激甚化する今日の災害。全国的にも自然災害が多発している状況がある。ここ大分県は,地震,津波,土砂災害,洪水,火山など多様な自然災害のリスクを有している地域である。別府市においては,密集市街地において火災がこれまでも多く発生しており,自然災害だけでなく都市災害のリスクも有している。観光地として全国,世界に名をはせる別府市においては,温泉資源そのものは自然の恵みによるものであることは言うまでもなく,自然と共生する視点はこれからも欠かすことはできない。多様な災害を想定しながら,「被災をした後のまちづくりをどう進めるのか」は今日我々に突きつけられた課題でもある。 そこで,別府市における地域防災のあり方を考える機会を提供し,共に考える。また,今回のフィールドツアーにより,別府市における地域防災への「提案」を期待したい。 【参加申込方法】 氏名,学籍番号,連絡先(電話番号およびメールアドレス)を明記の上,センターメールアドレス(cerd-office【@@@】oita-u.ac.jp ※@を一つにし,【】を削除してください。)へ,個人単位で申し込んでください。なお,申込多数の場合は抽選を行いますので,予めご了承下さい。

  • 身近な地形から自然を学ぼう!~別府鶴見岳の地形模型づくり~

    2019年8月20日(火)

    8月20日(火)に旧中島小学校(大分市)において「BUILD OITAサマースクール」(主催:大分県建設産業魅力発信推進委員会/おおいた建設人材共育ネットワーク)が開催され,減災センターでは講座①「身近な地形から自然を学ぼう!~別府鶴見岳の地形模型づくり~」教室を開催しました。 この講座では,模型づくりを通じて地形や扇状地の形成,そして火山防災について学び,身近な地形から防災を考えてもらう事を目的に減災センタが実施するものです。教材となる模型は減災センターオリジナルの教材で,別府鶴見岳周辺地形がA4サイズで約1/40,000の縮尺サイズ(標高は1.15倍),3mmのスチレンペーパーを重ねて作成する「等高線模型」です。 参加した生徒(対象は中学生)らは,まずは地球の誕生から火山の成り立ちについて学び,そして学生の補助のもと模型づくりを進めながら,途中,火山クイズや火山防災など火山や地形にまつわる様々な事象について学びながら模型を完成させました。完成といっても色塗りやマーキングといった仕上げ作業,ハザードマップや調査個所について模型へ記入するなど,課題が多く残っていると最後に伝えられました。是日,作成した模型をもって,別府の地形を感じてほしいと感じました。   地形模型        

  • 「火山防災セミナー」を開催しました(1/28)

    2019年1月30日(水)

    大分大学減災・復興デザイン教育研究センターは大分地方気象台との共催により,平成31年1月28日(月)に別府市中央公民館において「火山防災セミナー」を開催しました。 セミナーでは冒頭に,京都大学大学院理学研究科附属地球熱学研究施設・施設長の大沢信二教授から「火山の噴気を化学的に調べると何がわかるか?」と題して基調講演を賜りました。   [大沢信二教授のご講演の様子]   続いて,気象庁大分地方気象台の平松秀行火山防災官より「鶴見岳・伽藍岳の活動状況と防災情報」,アジア航測株式会社(大分大学減災・復興デザイン教育研究センター客員研究員)の牧澄枝氏より「火山災害と復興」,大分大学工学部の江内谷万緒さん・大野桃菜さんから「鶴見岳・伽藍岳の火山防災」(卒業論文として取り組んでいる研究発表),大分県生活環境部防災局の藤澤央通主幹総括)より「鶴見岳・伽藍岳の災害対応」の各テーマでご講演・ご報告を頂きました。 今後も,火山災害のリスクの共有や復興デザインの取り組みを継続的に進めていきたいと考えております。

  • 火山防災セミナーの開催(1/28)

    2019年1月25日(金)

    平成31年1月28日(月)に別府市において,火山防災セミナーを開催いたします。 火山噴火に伴う災害は主に活火山周辺地域で発生しています。九州でも1991年に始まった雲仙普賢岳噴火では,火砕流・土石流により,多くの人命を失うと同時に社会的損失を生み,その後の火山防災対策が重要視されるようになりました。 大分県では鶴見岳・伽藍(がらん)岳,九重山,由布岳の3つの活火山を有しており,多くの方が活火山の山麓に生活しています。しかし,生活のなかで噴火を経験する機会がなく,火山に対する認識や防災への対応は十分ではありません。そこで,大分大学減災・復興デザイン教育研究センターは,鶴見岳・伽藍岳を取り巻く火山防災の現状と,噴火災害の実態を理解することにより,地域防災・減災の意識高揚を図ることを目的として,昨年11月に連携協定を締結した大分地方気象台と共催でセミナーを実施します。 リンク:http://www.oita-u.ac.jp/01oshirase/event/kazanbosaiseminar_20190128.dpf

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