パーソナルロボット・アバターの試験運用の開始について

2022年6月19日(日)

減災・復興デザイン教育研究センター(以下,「減災センター」)では,避難所支援の一環として,日田市を中心に活動しているNPO法人リエラ(以下,「リエラ」)に遠隔操作ロボット・アバターを常駐させ,災害時には避難所に設置し,遠隔支援を行うという試験運用を開始しました。
6月17日に日田市役所で減災センターによって行われたアバターのデモンストレーションでは,原田啓介日田市長をはじめ大分県やリエラ関係者が集まる中で,アバターの自動走行や遠隔操作による支援内容などが紹介されました。遠隔支援では医学部附属病院災害対策室が挾間キャンパスから避難所の様子を確認し,福祉健康科学部の徳丸治教授が旦野原キャンパスから避難者役のリエラ職員に対して避難所で想定される健康相談を遠隔で行いました。この他,参加した関係者と避難所支援だけでなく,避難所の情報収集や提供に関する今後の可能性について意見交換を行いました。
アバターの試験運用は,豪雨災害が発生しやすい6月から10月までで,災害が発生した際はリエラが日田市と連携し,避難所の状況等を勘案した上で避難所に設置します。減災センターではアバターを通じて避難所への支援を行いながら,避難所の環境や健康危機管理をはじめとする様々な課題を集約し,今後の災害対応の高度化につなげていきます。
減災センター及び避難所の健康危機管理プロジェクト(代表:徳丸治教授)では,本機を含めて3台のアバターを所有しており,必要に応じて災害時に県内で発生する避難所での支援活動にも応用する予定です。これらの情報は将来的にEDiSON(災害情報活用プラットフォーム)に集約され,避難所の環境管理から支援活動へと繋げる総合的なシステムとして構築を進める予定です。

原田日田市長にパーソナルロボット運用について説明する鶴成次長

 

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