センター概要

センター長挨拶

減災と地域をデザインする

今日,我々の眼前にはこれまで経験したことのないような災害が発生しています。「災害多発時代」- このような表現もされています。これまでの我々の経験が役に立たなくなっているのかもしれません。今の対応・考え方だけでは不十分であるならば、それに対応しうるように我々も「姿勢」を変えていかなければなりません。これまでできなかったことを実現するのが今日的な防災・減災とも言えます。

南海トラフ巨大地震,中央構造線断層帯における地震,津波,豪雨,洪水,そして火山 - ここ大分県においては多様な災害への対応が求められています。このような多様な災害リスクがある一方で,自然の恩恵もあることも事実です。多様で美しい景観,地域独自の文化や歴史,海や山の幸など…これまで先人が守り続けてきたこのような文化や歴史の一方で,災害リスクの克服,災害からの復旧・復興を行ってきたからこそ,今日我々はこの国土で「恵み」を享受しながら生活をおくることができている。そう考えれば,今日を生きる我々にも自然と文化,そして多様な災害リスクへ向き合うことが求められていると言えるのではないでしょうか。平時から地域の文化や歴史を守る取組と同時に,地域課題解決への取組も必要です。そして,それが災害後の復旧や復興に良い影響を及ぼすのではないか。これは,災害リスクや被災を想定し,事前に次のまちのビジョンを共有する「復興デザイン」そのものでもあります。次世代の子ども達へ,より良い形で「まち」を継承していく姿勢や行動が求められています。

大分大学減災・復興デザイン教育研究センターでは「おおいた減災コミュニティ」なる概念を提唱しています。これは仕組みであり,イメージでもあります。様々な考えや立場を超え,「子供たちを守る」「地域を守る」そして「地域を継承する」ことを実現するための「コミュニティ」です。全てを国や自治体に任せにするのではなく、全ての人に責任があることを自覚・理解し,行動へ移す。大切な人を守るのは自分自身だという覚悟。そこへ一人一人が志,責任をもって取り組んでいく。そのような姿を次世代の子ども達や若者へ示すべきです。それこそが今日的に求められている,災害多発時代に生きる我々,とりわけ大人達に課せられた使命だと考えます。

センターでは,全ての人が関われる「おおいた減災コミュニティ」の実現を目指して,災害への対応,減災社会の実現,そして地域課題を克服するための努力を続けてまいります。

減災・復興デザイン教育研究センター長 小林 祐司(理工学部・教授)

減災・復興デザイン教育研究センターの沿革

2017年6月 大分大学認定研究チーム(BURST)の制度により,「減災・復興デザイン教育研究センター(CERD)」(代表:小林祐司)が認定,設置。
2018年1月 学内共同教育研究施設「減災・復興デザイン教育研究センター」が設置(※研究チームが常設センターへと移行)
センター長に西園晃理事(研究・社会連携・国際担当),センター次長に小林祐司(理工学部・准教授)が就任。
2018年10月 センター長に小林祐司(理工学部・教授),センター次長に鶴成悦久(産学官連携推進機構・准教授)が就任。

 

設置の目的

センターでは大分県における防災・減災の実現を目指して,以下の課題に対して,各学部・センターや学外組織(国,自治体等)・関連主体との連携を図りながら取り組み,安全・安心社会構築へ資することを目的とします。

①分野横断型の教育・研究を行い,安全・安心社会構築に寄与する人材・技術者の養成
②地域防災力向上のための防災教育と活動の支援
③救援救護や災害調査を柱とした学内外との連携による災害支援・災害調査および効率的な情報・データの共有化
④災害後の復旧・復興支援を支える平時からの地域活性化と復興デザインの取組
⑤その他,地域の防災力向上に寄与しうる取組

プロジェクトの内容

センターは,以下の「災害支援」(救援救護(災害医療)との連携),「防災教育」,「復興デザイン」の各プロジェクトに取り組みます。

①災害支援
ドローンなどの最新技術を活用し,災害情報を迅速かつ機動的に調査・収集し,メカニズムの解明や災害対応のための情報共有・提供,技術的な支援を行います。また,医学部附属病院災害対策室との連携も図ります。
【救援救護・災害支援との連携】
医学部附属病院災害対策室と連携し,災害情報の共有を図ります。
②防災教育
地域・学校における防災教育や活動の支援,地域防災イベントを実施します。また,学内においては,教養教育科目「防災学」等の開講,ボランティア教育等により,地域防災に資する人材育成のための教育の充実も図ります。
③復興デザイン
平時には地域づくりや地域分析,そして災害後の都市・地域のビジョンを共有するための取組となる「復興デザイン(事前復興)」を進めます。また,災害後の文化財復旧支援,学生ボランティア派遣支援も学内外の組織と連携しながら実施します。

センタースタッフ

 

センター長 小林 祐司(理工学部・教授)
センター次長 鶴成 悦久(産学官連携推進機構・准教授)
防災コーディネーター 板井 幸則(救急救命士・前臼杵市消防本部消防長)
事務所掌 研究・社会連携部 研究・社会連携課 社会連携係
事務補佐員 杉田 智美,佐藤 一征,安部 舞

※2018.10.1現在

 

学内兼担教員

氏 名 所属 専門
土居 晴洋 教育学部・教授 人文地理学
田中 修二 教育学部・教授 近代日本美術史
 川田 菜穂子 教育学部・准教授 住居学・住宅政策,住宅問題,住宅計画
小山 拓志 教育学部・准教授 自然地理学(地形学,地生態学),地理教育,防災・減災教育,液状化
本谷 るり 経済学部・教授 経営行動論
山浦 陽一 経済学部・准教授 農業経済学
大井 尚司 経済学部・准教授 交通経済学,交通政策,地域交通計画,観光,公益事業論,公企業論,物流論
下村  剛 医学部医療情報部
災害対策室 副室長・准教授
脳神経外科学,医療情報学,災害医療
 奥山 みなみ 医学部・助教 獣医学,野生動物学
花田 克浩 医学部附属臨床医工学センター・助教 生物物理学,食品科学
田上 公俊 理工学部・教授 熱工学, 燃焼工学
菊池 武士 理工学部・准教授 知能機械学・機械システム, ロボット工学,メカトロニクス
衣本 太郎 理工学部・准教授 電気化学,物理化学,無機材料化学
西口 宏泰 全学研究推進機構・准教授 機器分析部門,触媒化学,無機材料化学, 光触媒

客員教授・客員准教授(学外)

氏 名 所属
三谷 泰浩 九州大学・教授(工学研究院 附属アジア防災研究センター長)
西 隆一郎 鹿児島大学・教授(水産学部附属海洋資源環境教育研究センター長)
亀野 辰三 大分工業高等専門学校・名誉教授
小西 忠司 大分工業高等専門学校・教授
 山本 健太郎 西日本工業大学・准教授
宮野 幸岳 大分県立芸術文化短期大学・准教授

客員研究員(学外)

氏 名 所属
手代木 功基 摂南大学・講師
石黒 聡士 愛媛大学・講師
大島 郁夫 (株)ソイルテック:大分市
中濃 耕司 東亜コンサルタント(株):大分市
大塚 哲哉 九州建設コンサルタント(株):大分市
橋本 哲男 (株)日建コンサルタント:大分市
川原 太郎 (株)日建コンサルタント:大分市
山本 竜伸 (株)ザイナス:大分市
吉田  彰 SAPジャパン(株):東京都
 中井 真理子 NPO法人おおいた環境保全フォーラム:大分市