「 お知らせ 」 一覧
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「防災シンポジウムin日田-九州北部豪雨からの教訓-」を開催いたします。
2018年7月30日(月)
平成30年8月18日(土)13:30より日田市「マリエールオークパイン日田」にて「防災シンポジウムin日田」を開催いたします。 ※7月26日(木)に学長記者会見を行い,その会見の一部で「防災シンポジウムin日田ー九州北部豪雨災害からの教訓ー」開催を発表しました。 このシンポジウムは今年で9回目を迎え,大分大学と関係市町村,そして高等教育協議会が共催し,さらには関係機関との連携によって行われています。本年度は昨年度に水害で甚大な被害を受けた日田市にて「九州北部豪雨災害からの教訓」をテーマに開催いたします。 ご周知の通り,昨年の九州北部豪雨災害をはじめ,台風18号による風水害,そして本年4月に発生した中津市耶馬渓町の山崩れなど,甚大な被害が県内各地で発生しました。そして今年7月には西日本を中心とした豪雨災害が発生し,200名を超える多くの尊い命が失われました。全国的に頻発する災害に対して改めて災害とは何かを問い,災害にどう向かいあうかを真剣に考えていくことが,社会的に求められる最も重要なテーマになりつつあります。 防災シンポジウムは「災害対応 防災対策はどうあるべきか」「課題は何か」を共有し,地域防災や減災・復興を考える“きっかけ”となることを目指します。 今回,新たな試みとしてシンポジウムでは学生提案を行います。この提案を行うにあたり,前日の17日(金)に豪雨災害によって被災した日田市内の各地を巡る「フィールドツアー」を実施します。ツアーでは,被災した地元の住民や行政の他,支援ボランティアや復旧に当たった地元建設業と交わります。ツアーを通じて感じた想い,復興や防災・減災に向けた地域づくりに関しての考え方を,学生や地元高校生の視点から提案します。 幾度なく押し寄せる災害に対して,我々は何を学んだのかを改めて考え,次の世代への継承も含めた,実りあるシンポジウムを開催いたします。 多くの方のご参加をお待ちしております。 7月26日(木) 学長記者会見の様子
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ArcGIS Online体験セミナーの実施
2018年7月27日(金)
7月25日(水)にESRIジャパン株式会社様より藤春様、石原様を本大学にお招きして本学生及び教職員を対象にArcGIS Online体験セミナーを行いました。 最初にArcGIS Onlineの説明と実際にどういった際に活用できるのかを簡単に説明していただき、 その後にノートPC又はタブレットを用いて実際にアプリケーションがどういう風に表示されるのか体験した後に簡単な実習を行いました。
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大分市横尾中筋防災会において子ども向け防災講座を開催
2018年7月23日(月)
7月21日(土)に大分市大分市横尾中筋防災会での子ども向け防災講座を開催しました。 今回は大学生・大学院生の皆さんが中心に運営する2時間ほどの講座となりました。 紙ぶるる,減災かるた,超自然クイズの大きく三つの内容を実施し,楽しく防災を学ぶ機会が提供できたと思います。 子ども達だけでなく,保護者の方も一緒に取り組んで頂きました。
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大分県広報TV「アライグマ被害の防止に向けて」について
2018年7月12日(木)
特定外来生物アライグマの生息域が全国的に拡大し,生態系や農作物の被害が増加しています。今後,アライグマの増加により,食害や生態系への被害の他,ウイルスの媒介等が懸念され,未然に防ぐ取組が重要とされています。 平成30年度に入り,大分県では県北西部地区のアライグマ防除推進の取組が始まりました。減災センターでは,アライグマ防除情報の共有と分布拡散予測について,大分県生活環境部自然保護推進室やNPO法人おおいた環境保全フォーラムと連携した研究事業を始めております。 6月16日(土)に大分県広報TV「ほっとはーとOITA」(TOS放送)で放送された「アライグマ被害の防止に向けて」について,これらの連携事業に関する内容が放送されています。特に減災センター兼担教員(医学部助教)の奥山めぐみ先生(獣医学,野生動物学)が事業に関するDNA分析や分布拡散等の研究内容について紹介されています。 おんせん県おおいた!チャンネル 大分県広報TV「アライグマ被害の防止に向けて」 http://www.onsenkenoita-ch.com/tos/detail/3031
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豪雨による大分県内の被害調査について
2018年7月9日(月)
(平成30年7月豪雨災害について) このたびの豪雨によって,お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りするとともに,ご遺族に心からお悔み申し上げます。そして,被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。 (豪雨による大分県内の被害調査について) 豪雨によって,大分県内でも人的被害をはじめ,住宅や道路,河川被害や土砂,農林被害に関して被害が発生していました。※詳しくは大分県「平成30年7月5日大雨警報に関する災害情報について」をご覧ください。 減災センターでは,この度の豪雨災害に関する大分県内の現地調査について関係機関(自治体等)と連携を図りながら以下の通り調査を実施しております。 ①杵築市山香町倉成で発生した道路陥没現場(他一件) 7月9日(月)に減災センターでは杵築市建設課と合同で市道日出大田線(山香町倉成)(図-1)で発生した道路陥没個所の調査を行いました。 現場は杵築市山香町から太田村に接続される市道で,鋸山トンネル出口から山香町方向に約1km離れた個所で道路が陥没し(写真-1,2),山香町から太田村へ走行してきた車が陥没箇所に転落するなどして,人的被害が発生しています。 現場付近の地質は花崗岩が風化した真砂土(まさ土)が広がっており,陥没した道路の路体(地山地質)は真砂土で構成されていました。ただし,盛土部は流亡しており土質材料については不明です。陥没した箇所は道路縦断・横断勾配(形状)から降雨により道路表面及び周辺地帯からの排水が路面から路床に集中した可能性が指摘されます。特に真砂土は水に弱いとされており,この地層で構成された道路路体(地山)と路肩付近から盛土部の土層境界部に降水が流れ込み,道路陥没(土砂流出や斜面崩壊)に至ったと考えられす。 杵築市や国東町(特に県北部)には花崗岩が風化した真砂土が分布しており,真砂土は含水比が多くなると非常にもろく,崩れやすい性質をもっています。広島県では真砂土による土石流やがけ崩れなどの土砂災害が発生するなど,たびたび地質の危険性が指摘されております。 杵築市では市道竜ヶ尾床並線(写真-3)でも同様の道路陥没が発生しており,減災センターでは杵築市の依頼により現地調査を行いました。 なお,現地における迂回路等につきましては,杵築市建設課ホームーページをご覧ください。 http://www.city.kitsuki.lg.jp/soshiki/16/ 図-1 道日出大田線(山香町倉成) 写真-1 道路陥没現場(山香⇒太田方面を望む) 写真-2 道路陥没現場(太田⇒山香方面を望む) 写真-3 市道竜ヶ尾床並線
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平成30年7月豪雨について
2018年7月9日(月)
平成30年7月5日から8日にかけて西日本を中心に記録的な豪雨が発生し,各地で甚大な被害となりました。 この豪雨災害により,各地で多くの方が被災され,現在でも行方不明者の捜索等,人命救助活動が行われておます。 このたびの豪雨災害によって, お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りするとともに,ご遺族に心からお悔み申し上げます。そして,被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。 被災地の一日も早い復旧・復興を心より願っております。
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防災を身近に感じて頂くための「防災講座」について
2018年6月23日(土)
減災・復興デザイン教育研究センターでは,地域の皆様に「防災を身近に感じて頂くため」の防災講座を行っています。 講座の第一号となった6月22日(金)は,臼杵市より約20名が減災センターに訪れ防災講座を受講しました。講座では板井防災コーディネーターが講師を務め,馬渓町金吉での山崩れや大阪での地震について講話を行いました。講座終了後は,学生交流会館B-Forêt(学生食堂)にて昼食をとられました。本学に初めて来られる方も多く,初めての大学の敷地の広さに驚いてた様子でした。短い間でしたが,参加した方の多くは身近な防災・減災への意識を再度,認識されたと思います。 減災センターでは,地域の要望に応じて,防災講座(無償)を定期的に開催しています。 地域だけではなく小中学校,高校などでも出前講座を行っておりますので,お気軽にご相談ください。 防災講座については↓こちらをご覧ください。 http://www.cerd.oita-u.ac.jp/wa/wp-content/uploads/2018/05/bousai_p.pdf 防災講座の様子(産学官連携推進機構2Fセミナー室) 講師を務める板井防災コーディネーター(元臼杵市消防長) 大分大学キャンパスの案内 学生交流会館B-Forêt(学生食堂)
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【公募情報】事務補佐員1名募集について
2018年6月19日(火)
減災センターでは組織能力の向上を図るため,事務スタッフを公募しています。 詳細につきましては,以下の募集要項ページを御確認ください。 大分大学減災・復興デザイン教育研究センター(CERD) 事務補佐員 1名 ・採用予定日:平成30年8月1日 ・募集期限:平成30年6月29日(金)※必着 <募集要項> http://www.oita-u.ac.jp/000042074.pdf <お問い合わせ・書類提出先> 大分大学 研究・社会連携課 社会連携係 担当:藤澤 〒870-1192 大分市大字旦野原700番地 TEL:097-554-8533 E-mail:tirenアットマークoita-u.ac.jp
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日田市小野公民館でワークショップを実施
2018年6月16日(土)
本日減災・復興デザイン教育研究センター(CERD)は,昨年度の九州北部豪雨において大規模な被害が発生した日田市小野地区において,ワークショップを実施しました。 現在,地域では災害時の対応のあり方,これからの地域をどうすべきかといった課題を抱えており,小野公民館の依頼を受け,今回のワークショップを開催することとなりました。 (今回のワークショップは,8月に日田市内で開催予定の防災シンポジウムの事前調査も兼ねています。) 地域からは(想定以上の)100名を超える多くの住民の方々に参加を頂きました。 大分大学からは減災・復興デザイン教育研究センターの教職員4名(小林,鶴成,板井CD,杉田AS),小林祐司都市計画研究室(理工・建築)の大学院生・学部生12名が参加しました。 1.10:00-10:30 災害対応のあり方,質問への回答(小林,鶴成) ここでは,センターの小林と鶴成が「昨年度の災害の状況(気象状況も含めて)」,「災害のメカニズム」などを解説し,さらに事前に公民館から頂いていた質問への回答を行いました。 (昨年度当センターが撮影したUAVによる空撮映像なども見て頂きました。) そして強調させて頂いたのは,「このような課題の結論を見いだすことの困難さ」。だからこそ,「皆さんがどういう想いなのか。どう考えているのかを共有する機会が必要」ではないかということです。1回で終わらせるのではなく,何度も粘り強く議論を重ねていくべきだと訴えました。 冒頭の挨拶,講演 2.10:30 - 11:50 ワークショップ ワークショップでは以下の流れで,「住むということ」「災害時対応」の二つの考え方について整理を行いました。 A:フリートーク B:アイデア出し (1)この地域に住むために必要なことや対策とは? (2)災害時対応をどうするか?(人的被害を出さないためにどうすべきか?) C:アイデアの共有+整理 人数が想定よりも多かったため,各班を担当する学生さんも大変な作業となりました。 以下WSの様子 3.11:50 - 12:00 まとめ 出された意見や事前に想定した内容から,住むことに対する課題(地域課題)や災害時対応のコミュニティのあり方,早期避難の必要性などを指摘しました。さらに,防災教育,自然に目を向け変化を捉えて共有すること,また子育て世代の積極的な関与を進めること,学校現場との連携などの重要性,そして「当事者意識を持つこと」「災害対応,防災対策は一人一人に責任がある」ことも加えて述べさせて頂きました。 今回の意見を精査し,次のWSで共有することと次の議論へ繋げることをお約束し,ワークショップを終了しました。 災害から一年を経ての当センターの関与ということになりましたが,今後も地域の依頼に応えていきます。また,学校との連携なども視野に,子ども達の安全性の確保をいかに実現するかなども議論,提案を進めていきたいと考えています。 終了後は,災害発生現場の視察を行いました。
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2018年度 地理科学学会春季学術大会にて発表を行いました
2018年6月5日(火)
センター兼担教員である教育学部の小山が,2018年6月2日に広島大学で開催された『2018年度 地理科学学会春季学術大会』にて,以下のタイトルで発表を行いました。 小山拓志・土居晴洋・古賀精治(大分大学教育学部):地域の災害リスクを踏まえた特別支援学校における防災教育の実践と教職員の防災・減災意識の現状 本発表は,2018年3月20日に教育学部主催(共催:CERD,福祉科学研究センター,大分県教育委員会)で開催された,地理学×特支×防災教育シンポジウム「地域の災害リスクを踏まえた特別支援学校における防災教育を考える」で公表した成果をまとめたものです。
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「火山防災を考える」島原市フィールドツアーの開催
2018年5月21日(月)
5月17日(木)・18(金)に長崎県島原市にて大分大学の学生(学部・大学院生)を対象とした「火山防災を考える」島原市フィールドツアーを,アジア航測株式会社(東京都)の協力により実施しました。 ※ツアーの詳細についてはhttp://www.cerd.oita-u.ac.jp/2018/04/10/tour2018_unzen/ 島原市フィールドツアーでは雲仙普賢岳の火山災害と復興事例を通じ,火山災害における復興デザインを学生の目線から学び・考えることを目的に実施しました。17日は雲仙災害記念館をはじめとし,仁田団地第一公園から眉山崩壊の流山の地形を見学。翌日18日には平成新山ネイチャーセンターや旧大野木場小学校被災校舎を見学。途中,アジア航測の社会インフラマネジメント副事業部長の臼杵様,西日本企画室長の牧様より,雲仙普賢岳の火山災害の解説や復興事業について詳細な説明会も行われました。 両日とも天候が悪く,雲仙普賢岳を見ることができませんでしたが,雲仙普賢岳の噴火による火山災害発生から27年経った今でも,火山災害の恐ろしさを実感することができました。さらに,火山とともに生きる島原市と災害からの復興を遂げた「まち」の歴史を感じ,復興デザインの重要性について学生らは理解を深めました。 大分県でも身近な火山に鶴見岳・伽藍岳,由布岳,そして九重山があり,一部の地域では雲仙普賢岳と同様のリスクを抱えています。雲仙普賢岳の火山災害から復興デザインを学び,復旧・復興までのプロセス,そして共有すべきもの。すなわち「復興」とは何か?をテーマに,フィールドツアーは今後大分県内にて実施する予定です。 「火山防災を考える」については,復興デザインの新たな研究テーマとしてスタートすることと同時に,大分県における「火山防災」について改めて地域と共に再考できるよう,減災センターでは諸活動を展開していきます。
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大分大学災害ボランティア講習会(学内向け)
2018年5月2日(水)
近年,東日本大震災をはじめ,平成28年4月に発生した熊本・大分地震による大規模災害。そして,平成29年九州北部豪雨災害や台風18号災害によって,多発する豪雨災害に対し,復旧・復興に係るボランティアの協力が大分県内でも重要視されるようになりました。大分大学でも平成29年度に発災した災害に対して,学生・教職員の多くが災害ボランティアとして参加しました。今後,大分県内で頻発する災害に対して,復旧・復興へのボランティア活動に,学生としてどのように関わっていくのか,そして災害ボランティアとは何かを事前に学ぶことで,被災地で行うボランティア活動に迅速に対応し,機能的な対応が期待されます。 そこで,災害ボランティアに参加を希望する学生に対して,事前に災害ボランティアの本質を伝え,被災地における復興・復旧活動への理解を進めるための講習会を開催いたします。 実際に被災地へ災害ボランティアとして参加・活動する場合は,本講習の受講が必須条件となります。 主催:学生支援課,減災・復興デザイン教育研究センター(CERD) 日時:平成30年5月29日(火) 16:30-17:30 場所:大分大学旦野原キャンパス教養教育棟第2大講義室 講師:ひちくボランティアセンター[日田市大鶴地区] 日田市地域おこし協力隊 松永 鎌矢 様(大分大学OB) CERD防災コーディネーター 板井 幸則 様(元臼杵市消防長) その他,大分県で発生した災害の情報,学生ボランティア体験談等 特典:受講修了者には「災害ボランティア講習会受講修了証」を発行し,活動に参加した場合は[災害ボランティア協力隊]の認定を行います。 申込:[氏名][ふりがな][学部・学科・コース・学年]を以下のアドレスに送信 学生支援課(今村)seisiesiアットマークoita-u.ac.jp 締切は5/25(金)まで
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防災講座を開催します
2018年5月1日(火)
大分大学減災・復興デザイン教育研究センターでは、地域の皆様に「防災を身近に感じて頂くため」大学キャンパスツアーとして防災講座と学食案内を行います。 講座の内容は、身近に発生する自然災害のお話やもしものケガや病気に備えた応急手当等、要望に応じて指導します。また、講座終了後は大学キャンパスツアーとして学食にご案内します。 ☆ 場 所 大分大学 旦野原キャンパス 産学官連携推進機構棟内 2F セミナー室 ☆ 日 程 毎週1回程度(10時から11時30分) ☆ 人 員 20名程度 ☆ その他 交通手段及び学食は各自でお願いします。 防災講座を希望される方は、以下の連絡先にご連絡ください。別途、詳細等を打ち合わせて、申込書をお送りいたします。 連絡先 大分大学 減災・復興デザイン教育研究センター 電話 097-554-7333 担当 防災コーディネーター 板井
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中津市耶馬渓町金吉で発生した山崩れ災害派遣終了について
2018年4月24日(火)
この度の土砂災害により被災された方々へ心よりお見舞いを申し上げます。 4月11日に中津市耶馬渓町金吉で発生した山崩れの災害に関して発生当初から現地入りし,15日(日)より中津市長からの災害派遣要請にもとづいて,現地で捜索活動に伴う危険性について現地調査を行い,現地対策本部へ助言を実施してきました。そして4/23日(月)に捜索活動が終了したことを受け,減災センターもその役目を終えて,災害現場からの引き上げが完了しました。 災害現場では大量の崩積土に加え巨石や不安定な斜面の状況で捜索活動が難航しました。特に,二次災害の恐れのあるなか,連日連夜で懸命に捜索活動にあたった消防,警察,自衛隊,行政関係者,そして地元建設業協会の方々に深く敬意を表します。 今回の大規模な土砂災害に関しては,減災センターでは発生機構の解明に加え,捜索活動を伴う災害時の対応や復旧・復興過程についてさらに検証を重ねていきます。そして,引き続き,大分県内で発生する自然災害に対して,調査研究,防災・減災を通じた防災教育,そして地域支援活動を実施していきます。 なお,災害に関して,発生当時から捜索活動終了までの間,ドローンによる映像及び動画データを減災センターでは保存しております。災害対応,防災教育,学術研究のみ利用可能です。必要な方は減災センターまでお問合せ下さい。 <中津市耶馬渓金吉山崩れ災害派遣関係者> ・西園 晃 センター長(理事・医学部教授)災害派遣責任者 ・小林 祐司 センター次長(理工学部准教授:都市防災)災害派遣管理責任者:危機管理対応 ・鶴成 悦久 准教授(産学官連携推進機構:土木工学)現場責任者:発生機構・災害対応・土木分野対応 ・小山 拓志 准教授(教育学部:地理学)発生機構,地理・地質担当 ・西口 宏泰 准教授(全学研究推進機構:分析学)水質・地質組成分析担当 ・板井 幸則 防災コーディネーター(減災センター)自治体連携・災害対応担当 ・藤澤 靖(研究・社会連携課社会連携係長),杉田 智美(減災センター事務補佐員 )事務担当 <学外派遣協力> ・橋本 哲男 氏 (株)日建コンサルタントSIT事業部次長:空間情報担当 ・大島 郁夫 氏 (株)ソイルテック 専務取締役:応用理学・発生機構・地質担当 2018.4.22 AM6:53撮影
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【第4報】中津市災害派遣要請にもとづく災害対応活動について
2018年4月16日(月)
中津市耶馬溪町で発生した土砂災害に関して,中津市長からの災害派遣要請をうけ,大分大学減災・復興デザイン教育研究センター(以下,減災センター)では現地調査を実施しながら,現地対策本部にて各種技術支援・提供・二次災害防止に関する助言等を実施しています。なお,減災センターでは(株)日建コンサルタント(大分市)橋本哲夫氏(測量),(株)ソイルテック大島郁夫氏(応用理学)の協力を得て,産学官の連携による現地対策チーム(土木,地理,理学,危機管理,測地,化学)を編成し,連日,現地の災害対応にあたっています。 以下,現地で利用可能な情報等を減災センターHPで公開し,関係各所にて現地捜索活動対応に関する情報の提供・共有・活用を図っております。 ※データ等を二次利用(捜索活動にあたる関係各所を除く)する際には大分大学減災・復興デザイン教育研究センター・(株)日建コンサルタントを明記してください。また,オリジナルデータ等が必要な場合は,減災センターまでお問合せ下さい 4/15撮影データ:UAVによる3D点群データ(Web上で断面,面積,距離等の計測が行えます) http://www.cerd.oita-u.ac.jp/uav2/yabakei20180415.html 4/16午前7時現在 災害現場 4/15 オルソデータ(PDF) 4/16 落石・崩落危険箇所マップ
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佐伯市と「災害に強いまち(人)づくりに関する協定」を締結しました(4/16)
2018年4月16日(月)
減災・復興デザイン教育研究センターは,平成30年4月16日に佐伯市役所において,「災害に強いまち(人)づくりに関する協定」を締結いたしました。概要は以下の通りです。 【協定概要】(説明内容原文まま) 「災害に強いまち(人)づくりに関する協定」では、平成18年に締結している「佐伯市と国立大学法人大分大学との相互協力協定」に基づき、災害対策や災害対応に関して、相互に連携・協力することを定めるものです。 災害の規模を問わず、平常時から連携・協力を行う内容となっており、本市の地域防災力の向上に資する取組や防災教育、事前復興等の取組、学生災害ボランティア、災害関連情報の相互活用等について定められています。 協定相手である大分大学減災・復興デザイン教育研究センター(通称CERD)は、大分大学理工学部の小林准教授を中心に、平成29年6月に期間限定の研究チームとして発足しました。その後、平成30年1月からは、常設のセンターとして発足し、西園理事がセンター長として就任されております。 センターは、防災・減災に関する研究や防災教育への支援活動、被災後のまちづくりを考える復興デザインの取組など幅広く活動されており、平常時、災害時を問わず、本市にとって「災害に強いまち(人)づくり」のための強力なパートナーだと言えます。 佐伯市と大分大学減災・復興デザイン教育研究センターの協定締結は、今後の相互協力体制をより円滑にし、本市の地域防災力の向上はもとより、大学の研究活動と社会貢献活動のさらなる発展に寄与するものです。 (以上) 田中利明市長(左)より防災協定書を受け取る西園晃センター長(理事)(右) 列席者一同による記念撮影 災害が多発するなか,防災教育,災害調査・情報共有,復興デザインに関する連携を深めていきたいと考えております。 本協定は県内自治体では初めての防災に関する協力協定となります。 (※同4月に国土交通省大分河川国道事務所とセンター初めての協力協定締結済み) 本協定式の内容は4月17日大分合同新聞朝刊16頁に掲載されています。 Link(会員限定) : https://www.oita-press.co.jp/1010000000/2018/04/17/JD0056822784
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【第3報】中津市耶馬溪町で発生した土砂災害三次元データ及び斜面地表面画像
2018年4月14日(土)
中津市耶馬溪町で発生した土砂災害に関して,減災センターでは引き続き調査を実施しながらな,これらの情報を中津市現地対策本部に情報を提供し,調査活動を実施しています。 斜面上に大小の岩が不安定な状態で存在しており,救援活動付近への落石の危険性が懸念されます(要監視中)。斜面には角礫凝灰岩(岩盤)が見え,冠頂付近の崩落崖はかなりの急勾配で切り立っており,その一部に崖錐堆積物と思われる地層も確認できます。このような転石,地層・地形調査に対して減災センターではUAVを用いた調査を継続しております。※4/13(金)は,減災センターの技術支援をいただいている大分市の(株)日建コンサルタント(大分市)橋本氏,(株)ソイルテック大島氏の協力で,現地調査を実施しました。 また,現場情報を俯瞰的に把握する目的で写真測量による簡易的な三次元情報の提供をはじめています。 UAVによる3D点群データ(Web上で断面,面積,距離等の計測が行えます) http://www.cerd.oita-u.ac.jp/uav2/yabakei20180415.html 4/14(金)重機による土砂撤去作業の様子 斜面に露出する凝灰角礫岩 土砂撤去作業の斜面に広がる土砂と転石群 滑落した冠頂付近の滑落崖(上部には柱状節理上の溶結凝灰岩・下層には非溶結層) 滑落崖付近に見える非溶結層・崖錐 滑落崖付近(非溶結層) 縁辺部の礫 4/13夕方から発生した湧水 転石(浮石)群
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【第2報】中津市耶馬溪町で発生した土砂災害(2018.4.11)について(UAV調査報告)
2018年4月12日(木)
2018年4月11日(水)未明に大分県中津市耶馬渓町大字金吉地区で発生した大規模について,減災センターでは,UAVによって撮影された動画や画像や現地実地状況調査をもとに,現地対策本部,関係機関と連携資しながら,二次災害の危険性等に関して現地で救援・支援にあたる活動隊への後方支援活動を行っています。また,地すべり発生トリガーの検討,学術的な災害調査や情報集約を行っております。 現場周辺の山頂付近は耶馬渓特有である火砕流堆積物(溶結凝灰岩)が広がっており,周辺地形の特徴である柱状節理が形成されています。山頂より河川までの斜面は風化や侵食等によって形成された砕屑岩(火砕岩)が堆積しており,周辺地形は地すべり地形が形成(NIED 「地すべり地形分布図」https://gbank.gsj.jp/geonavi/)されるなど,周辺では過去に地すべり運動を起こした疑いが見受けられます。この地域特有の岩峰群に伴うキャップロックでは,上位層の岩層亀裂に地下水が溜まり,崩積した下層が粘性化するため,地すべりの素因が発生することも考えられます。 現場は中腹で幅120m,斜面長が約200mにわたって巨礫混じりを伴う大量の土砂が崩壊し民家を飲み込みました。中腹には湧水個所が確認され,11日の午前中まで大量の濁水が湧出していましたが,午後にはその湧出量も少なくなりました。トレンチ状のV字となった地盤は,崩壊後の湧水の浸食によって形成されたものと思われます。滑落した冠頂は自然林と人工林の境界部分で発生しており,その滑落崖は直立に等しいほどの急勾配となって,滑り落ちた頭部の土塊は不安定な状態で上部付近に維持しています。中腹部は変形土塊となり,二つの方向によって流れており,一部,地山を維持している状況にあります。頂部を含め側方の滑落崖の地塊,変形土塊が不安定な状況にあり,また巨礫が中腹に散在するため,引き続き,二次災害の恐れも懸念されます。 周辺ではここ数か月の間,地下水が急激に上昇するほどの雨量が発生したことは無く,地すべりの誘因となった地下水については未だ不明の状況です。そのため,周辺地形に伴う地質的素因と地下水等の誘因の双方を検討し,減災センターでは引き続き調査を実施していきます。 なお,土砂災害により被災された方々へ心よりお見舞いを申し上げるとともに,救援・支援などの活動に尽力されている方々に深く敬意を表します。 ※動画・画像を二次利用する際には大分大学減災・復興デザイン教育研究センターを明記してください。また,オリジナルデータ等が必要な場合は,減災センターまでお問合せ下さい。 【4/11(水)午前11時UAVで撮影した崩壊現場】 [embed]https://www.youtube.com/watch?v=CgqbPffMRGc[/embed] 【4/11(水)午前16時UAVで撮影した崩壊現場(詳細)】 [embed]https://youtu.be/9sdLyQWohP4[/embed] 【崩壊現場を下流側上空から望む】 【崩壊現場を上流側上空から望む】 【崩壊現場を正面上空から望む】 【山頂及び滑落冠頂付近を望む】
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【第1報】中津市耶馬溪町で発生した土砂災害(2018.4.11)について
2018年4月11日(水)
この度の土砂災害により被災された方々へ心よりお見舞いを申し上げます。現地において,救援・支援などの活動に尽力されている方々に深く敬意を表します。 大分大学減災・復興デザイン教育研究センターでは,現地調査を同日10時頃から開始を致しました。人命優先の活動が行われており,災害対策本部と情報共有を行いながら,調査・情報収集を実施しました。ドローンによる調査も実施しています。得られた情報等については提供を行ってまいります。 詳細につきましては,以降掲載をさせて頂きます。 災害発生場所:https://goo.gl/maps/mZxemT7bVFJ2 ※外部リンクで,Google Mapsが表示されます。
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火山ツアー参加学生募集「雲仙普賢岳の火山災害に学ぶ復興デザイン」※学内限定企画
2018年4月10日(火)
火山ツアー参加学生募集 「雲仙普賢岳の火山災害に学ぶ 復興デザイン」 ※注意※ この募集は大分大学学生向け限定企画となっていますので,学外からの依頼,お問合せについてはお受けいたしかねます。ご了承ください。 雲仙普賢岳の噴火による火山災害発生が1991年。近年多発する自然災害の脅威。我々は多様な災害,リスクに対しての備えが求められている。地震,津波,台風,豪雨,土砂崩れ,そして「火山」である。事実,2014年には御嶽山でも人的被害が発生している。新燃岳では未だ活動が収まる気配がみられない。九州には17の活火山が存在する(気象庁HPより)。身近には鶴見岳・伽藍岳,由布岳,九重山,阿蘇山。火山が遠い存在となっていないだろうか? 雲仙普賢岳の火山災害から学ぶことは多い。災害前の備えから災害直後の対応,復旧・復興までのプロセス,そして共有すべきもの。すなわち「復興」とは何か?である。 今回,平成30年1月に常設化された「減災・復興デザイン教育研究センター」では,雲仙普賢岳の火山災害から復興デザインを学び,考えるためのツアーを企画。以下の通り参加者を募集する。 ▶募集フライヤー https://goo.gl/vMcipZ (※学内からのみアクセス可) ▶応募締切 平成30年4月29日(金)17時まで ※詳細,問合せ等についても上記フライヤー(URL)から確認頂けます。