「減災シンポジウムin豊後高田市」を開催しました

2024年2月9日(金)

令和6年1月28日(日)に豊後高田市中央公民館において,大分大学主催(共催に豊後高田市,大分県,気象庁大分地方気象台,国土地理院九州地方測量部,一般社団法人国立大学協会)による「減災シンポジウムin豊後高田市」を開催しました。当日は休日にもかかわらず市内外から約170名の方が訪れ「持続可能な減災社会の実現に向けて」をテーマに,地域防災や減災社会のあり方を考えるシンポジウムとなりました。

第一部 「災害を学ぶ」 では大分大学減災・復興デザイン教育研究センター長の鶴成悦久教授が1月1日に発生した能登半島地震に触れ、地震災害を自分の身になって考えたことがあるかと問いかけ、これから多発化・甚大化する豪雨災害、そして迫りくる大規模地震にどのように立ち向かっていき,それを享受できる減災社会を考えていくかということが大きな課題であると述べ、過去・現在・未来を見据えた減災社会の構築について報告しました。
続いて、関係機関からのトピックスとして豊後高田市・大分県・気象庁大分地方気象台,国土地理院九州地方測量部より話題提供がありました。

第二部 「実践的な避難計画に向けて」 では豊後高田市防災士協議会 桂陽部会 理事 大波多かをる様より10月に豊後高田市立真玉小学校で開催した避難所開設・運営訓練での課題等の事例発表がありました。避難所の運営は男性だけでなく女性も積極的に参加することが避難所で安心して過ごすために大切であると報告しました。

第三部 「若者からの提言」 では県立高田高等学校生徒と大分大学の学生より令和5年11月11日に開催した「フィールドツアー」と12月27日の「ワークショップ」の様子を動画(YouTube動画)で紹介しました。

2040年に豊後高田市が迎える減災社会の姿を「景観」「避難」「多文化」「情報」「住宅」の5つの分野から目標を設定し,2032年までに行うべき行動計画の実現に向けて,自分たちができることを発表して締めくくりました。

第四部 「市民参加によるディスカッション」においては,パネリストとして豊後高田市長 佐々木敏夫 様,市民代表 濱めぐみ 様,同じく市民代表 阪下美里 様,高校生代表 大分県立高田高等学校2年 松尾月姫 様,ファシリテーターとしてNHK大分放送局アナウンサー 防災士でもある 戸部眞輔 様,コメンテーターとして九州大学大学院工学研究院附属アジア防災研究センター教授 三谷泰浩 様(減災センター客員教授),コーディネーターを鶴成センター長が務め「住みよいまち豊後高田の防災・減災」をテーマに討議が進みました。討議では来場者にクリッカーと呼ばれる装置が配布され,スクリーンに映し出されるアンケートに回答し,結果からどのような対応が必要なのか,壇上と参加者である市民が一体化したパネルディスカッションが開催されました。

大分大学では地域貢献の一環として県内の自治体と協働による「減災シンポジウム」を開催しており,令和6年度の開催は国東市を予定しております。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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