「 復興デザイン 」 一覧

  • 大沢京都大学教授 客員教授就任のお知らせ

    2021年10月1日(金)

    令和3年10月1日付けで減災・復興デザイン教育研究センター客員教授に京都大学大学院理学研究科附属地球熱学研究施設(別府市) 教授 大沢信二先生が就任されました。 減災センターでは大沢教授と大分県内における火山防災への取り組みを進めております。特に鶴見・伽藍岳(別府市)における火山災害に関しては関係機関との連携を強化し,多面的な角度から起こりうる火山災害と地域特有の課題を探り,減災社会実現と火山防災に向けた取り組みを強化していきます。

  • 日田市小野地区において防災ワークショップを実施(2/16)

    2019年2月19日(火)

    減災・復興デザイン教育研究センターは,平成31年2月16日(土)に,平成29年九州北部豪雨で被害が発生した日田市小野地区において,防災ワークショップを開催しました。 (センターからは小林センター長,鶴成センター次長,小林祐司・都市計画研究室の学生8名が参加) 実施にあたっては卒論生の相川倉健君が企画運営を担当しました。 今回は本年度3回目の実施となり,卒業研究として取り組む卒論生から具体的な「災害時行動のあり方」「コミュニティのあり方」について提案を行いました。 このワークショップにおいてはコミュニティの希薄化の指摘もあり,あらためて「まずは各家庭や隣近所」そして「地区単位」で情報共有や声がけの仕組み・取り組みを進めること。さらには,地区住民の悩みや要望を行政と住民全体で共有することの重要性を確認できました。 減災・復興デザイン教育研究センターにおいても,住民の皆さんへの提案,行政への提案をまとめることを考えたい旨報告しました。 減災・復興デザイン教育研究センターにおいては,今後も日田市小野地区の取り組みを支援したいと考えております。   [WSの進行を務める相川君(卒論生)]   [地区単位で分かれてのWSの様子]

  • 大分大学,SAPジャパン,ザイナス「防災・減災のための情報活用プラットフォームの構築」に向けた実証実験を開始しました

    2018年12月12日(水)

    大分大学減災・復興デザイン教育研究センター,SAPジャパン株式会社(本社:東京都千代田区,以下SAPジャパン),株式会社ザイナス(本社:大分県大分市,以下ザイナス)は,「防災・減災のための情報活用プラットフォーム(仮称:EDISON)」の構築に向けた実証実験を開始しました。 大分大学減災・復興デザイン教育研究センター(以下CERD)では,平成30年1月の設立以降,県内で発生した自然災害への対応のほか,地域防災に資する様々な活動に取り組んでいます。 災害発災時の迅速な調査とその対応により有効な情報を提供するためには,多種多様なデータを統合し,分析結果を共有することが求められています。一方で,災害調査と対策にドローンやIoT,AIなどのデジタル技術が今後急速に発展していくなかで,これらの情報を災害発生時の迅速かつ正確な初動対応,そして地域防災に活用する仕組みは提案されていません。 このような背景のもと,このたびCERD,SAPジャパン,ザイナスの3者が協力し,「防災・減災のための情報活用プラットフォーム(仮称:EDISON)」構築に取り組むこととなりました。 3者はシステムの実用化に向けて,平成31年4月まで本プラットフォームの実証実験に取り組みます。さらにアジア各国の複合型災害に取り組むため,他大学や組織との連携を強化し,災害対策センターの設立とその組織的なネットワーク化の推進を目指します。

  • 日田市小野地区公民館においてWS・報告会を実施(11/10)

    2018年11月11日(日)

    2018年11月10日(土)に減災・復興デザイン教育研究センター長・小林と小林祐司・都市計画研究室9名が小野地区公民館を訪問し,6月に実施したWSの報告と住民の皆さんとの意見交換を実施しました。日田市内でのお祭りなどの関係で多くはお集まり頂くことは厳しい日程でしたが,30名近い方々にお集まり頂き,WSが実施できました。 今回は日田市小野地区の復旧・復興に関する研究に取り組んでいる都市計画研究室の卒論生(相川君)と研究室学生が協力して,準備からWSの運営までをこなしました。   地区における意識,また地区(自治会)間の意識の違いなどの指摘もありました。行政と住民の皆さんとの関わり方への情報提供も頂きました。 小野地区全体で連携できることや地区で完結すべきことを抽出して,活動に結びつけていくことなどの課題が明らかにされました。         小野地区における復旧・復興への取組は住民の皆さんだけでなく,様々な立場からの支援や協力が必要だと考えています。今回のWS前には,小野地区の皆さんに「瓦版」(災害からの復旧と復興)の配布を行いました。vol.1の瓦版では,平成29年九州北部豪雨についてどのような災害だったのか。また,6月に開催したWSの報告の内容となっています。瓦版は今後も定期的に小野地区の皆さんへお届けしたいと考えています。   ▼瓦版   減災・復興デザイン教育研究センターと小林祐司・都市計画研究室では,今後も小野地区での活動を継続的に実施していきたいと考えています。

  • 日田市小野公民館でワークショップを実施

    2018年6月16日(土)

    本日減災・復興デザイン教育研究センター(CERD)は,昨年度の九州北部豪雨において大規模な被害が発生した日田市小野地区において,ワークショップを実施しました。 現在,地域では災害時の対応のあり方,これからの地域をどうすべきかといった課題を抱えており,小野公民館の依頼を受け,今回のワークショップを開催することとなりました。 (今回のワークショップは,8月に日田市内で開催予定の防災シンポジウムの事前調査も兼ねています。) 地域からは(想定以上の)100名を超える多くの住民の方々に参加を頂きました。 大分大学からは減災・復興デザイン教育研究センターの教職員4名(小林,鶴成,板井CD,杉田AS),小林祐司都市計画研究室(理工・建築)の大学院生・学部生12名が参加しました。       1.10:00-10:30 災害対応のあり方,質問への回答(小林,鶴成) ここでは,センターの小林と鶴成が「昨年度の災害の状況(気象状況も含めて)」,「災害のメカニズム」などを解説し,さらに事前に公民館から頂いていた質問への回答を行いました。 (昨年度当センターが撮影したUAVによる空撮映像なども見て頂きました。) そして強調させて頂いたのは,「このような課題の結論を見いだすことの困難さ」。だからこそ,「皆さんがどういう想いなのか。どう考えているのかを共有する機会が必要」ではないかということです。1回で終わらせるのではなく,何度も粘り強く議論を重ねていくべきだと訴えました。   冒頭の挨拶,講演   2.10:30 - 11:50 ワークショップ ワークショップでは以下の流れで,「住むということ」「災害時対応」の二つの考え方について整理を行いました。 A:フリートーク B:アイデア出し (1)この地域に住むために必要なことや対策とは? (2)災害時対応をどうするか?(人的被害を出さないためにどうすべきか?) C:アイデアの共有+整理 人数が想定よりも多かったため,各班を担当する学生さんも大変な作業となりました。 以下WSの様子   3.11:50 - 12:00 まとめ 出された意見や事前に想定した内容から,住むことに対する課題(地域課題)や災害時対応のコミュニティのあり方,早期避難の必要性などを指摘しました。さらに,防災教育,自然に目を向け変化を捉えて共有すること,また子育て世代の積極的な関与を進めること,学校現場との連携などの重要性,そして「当事者意識を持つこと」「災害対応,防災対策は一人一人に責任がある」ことも加えて述べさせて頂きました。 今回の意見を精査し,次のWSで共有することと次の議論へ繋げることをお約束し,ワークショップを終了しました。 災害から一年を経ての当センターの関与ということになりましたが,今後も地域の依頼に応えていきます。また,学校との連携なども視野に,子ども達の安全性の確保をいかに実現するかなども議論,提案を進めていきたいと考えています。   終了後は,災害発生現場の視察を行いました。

  • 「火山防災を考える」島原市フィールドツアーの開催

    2018年5月21日(月)

    5月17日(木)・18(金)に長崎県島原市にて大分大学の学生(学部・大学院生)を対象とした「火山防災を考える」島原市フィールドツアーを,アジア航測株式会社(東京都)の協力により実施しました。 ※ツアーの詳細についてはhttp://www.cerd.oita-u.ac.jp/2018/04/10/tour2018_unzen/ 島原市フィールドツアーでは雲仙普賢岳の火山災害と復興事例を通じ,火山災害における復興デザインを学生の目線から学び・考えることを目的に実施しました。17日は雲仙災害記念館をはじめとし,仁田団地第一公園から眉山崩壊の流山の地形を見学。翌日18日には平成新山ネイチャーセンターや旧大野木場小学校被災校舎を見学。途中,アジア航測の社会インフラマネジメント副事業部長の臼杵様,西日本企画室長の牧様より,雲仙普賢岳の火山災害の解説や復興事業について詳細な説明会も行われました。 両日とも天候が悪く,雲仙普賢岳を見ることができませんでしたが,雲仙普賢岳の噴火による火山災害発生から27年経った今でも,火山災害の恐ろしさを実感することができました。さらに,火山とともに生きる島原市と災害からの復興を遂げた「まち」の歴史を感じ,復興デザインの重要性について学生らは理解を深めました。 大分県でも身近な火山に鶴見岳・伽藍岳,由布岳,そして九重山があり,一部の地域では雲仙普賢岳と同様のリスクを抱えています。雲仙普賢岳の火山災害から復興デザインを学び,復旧・復興までのプロセス,そして共有すべきもの。すなわち「復興」とは何か?をテーマに,フィールドツアーは今後大分県内にて実施する予定です。 「火山防災を考える」については,復興デザインの新たな研究テーマとしてスタートすることと同時に,大分県における「火山防災」について改めて地域と共に再考できるよう,減災センターでは諸活動を展開していきます。    

ページトップへ戻る