⑥平成29年9月台風18号の被害状況について【9/23:臼杵市北海添・深江地区】

2017年9月23日(土)

平成29年9月23日(土)に実施した調査結果については,3つのページに分割しています.

①臼杵市 調査地点番号 ①,②

②臼杵市 調査地点番号 ③,④

③津久見市・佐伯市  調査地点番号 ⑤,⑥


平成29年9月台風18号の被害状況について9月23日に第3回目の調査を行い,特に土砂災害による住宅被害に見舞われた臼杵地区や,浸水被害が広がった佐伯市を中心に実施しました。


③臼杵市北海添地区(土砂崩壊による住宅被害)
北海添地区では,地区南側高台にある住宅地直下から大規模に斜面が崩落し住宅2棟が土砂に巻き込まれた.幸い,土砂に巻き込まれた住宅は空き家であったため人的な被害はない.
崩落した一部は造成時の盛土である可能性が考えられるが,現状では確認できていない.住民の方に聞くと17日午後14時以降に崩壊したものとみられる.現時点で崩壊した斜面の一部には栗石で埋戻した仮設の道路ができており,地元消防団やNPOの支援のもとで復旧にあたっているが,ボランティア等の支援が回っていない現状も見受けられた.

【台風18号(2017)大分県臼杵市被災状況調査04】臼杵市北海添 崩落現場

【台風18号(2017)大分県臼杵市被災状況調査05】臼杵市北海添 崩落現場(下方からの映像)

 


④臼杵市深江地区 河道(流路)閉塞
深江地区の南に位置する地域では,上流の渓流から流れてきた土砂の影響により,1.5m深さの河道がほぼ埋った(閉塞)状態となり,周辺一帯の住宅地が浸水被害を受けた.流れこんだ土砂のは砂岩や凝灰岩質等の岩や砂礫を伴い,上流部からの土砂が流出したものと考えられる.河道がほぼ埋まっていることから今後の降雨によっては土石流等の
二次災害が懸念されるため.早急に河道土砂を取り除くなどの対応が必要である.


【台風18号(2017)大分県臼杵市被災状況調査06】臼杵深江

【台風18号(2017)大分県臼杵市被災状況調査07】臼杵市深江 河道閉塞現場


⑤臼杵市深江地区 急傾斜地における大規模な斜面崩壊
深江地区の北に位置する地域では,急傾斜地が大規模な範囲で斜面崩壊し,住宅4棟が土砂に巻き込まれた.一部の住宅には急傾斜崩壊対策事業で整備された重力式擁壁が,目地部分を境に一部擁壁が背後からの土砂によって転倒し住宅付近まで押し寄せている.現在ではストーンガードのワイヤーによって止まっている状態.斜面崩壊の発生素因については不明である.

【台風18号(2017)大分県臼杵市被災状況調査08】臼杵市深江 崩落現場

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