日田市小野公民館でワークショップを実施

2018年6月16日(土)

本日減災・復興デザイン教育研究センター(CERD)は,昨年度の九州北部豪雨において大規模な被害が発生した日田市小野地区において,ワークショップを実施しました。

現在,地域では災害時の対応のあり方,これからの地域をどうすべきかといった課題を抱えており,小野公民館の依頼を受け,今回のワークショップを開催することとなりました。
(今回のワークショップは,8月に日田市内で開催予定の防災シンポジウムの事前調査も兼ねています。)

地域からは(想定以上の)100名を超える多くの住民の方々に参加を頂きました。

大分大学からは減災・復興デザイン教育研究センターの教職員4名(小林,鶴成,板井CD,杉田AS),小林祐司都市計画研究室(理工・建築)の大学院生・学部生12名が参加しました。

 

 

 



1.10:00-10:30 災害対応のあり方,質問への回答(小林,鶴成)

ここでは,センターの小林と鶴成が「昨年度の災害の状況(気象状況も含めて)」,「災害のメカニズム」などを解説し,さらに事前に公民館から頂いていた質問への回答を行いました。
(昨年度当センターが撮影したUAVによる空撮映像なども見て頂きました。)

そして強調させて頂いたのは,「このような課題の結論を見いだすことの困難さ」。だからこそ,「皆さんがどういう想いなのか。どう考えているのかを共有する機会が必要」ではないかということです。1回で終わらせるのではなく,何度も粘り強く議論を重ねていくべきだと訴えました。

 

冒頭の挨拶,講演

 

2.10:30 – 11:50 ワークショップ
ワークショップでは以下の流れで,「住むということ」「災害時対応」の二つの考え方について整理を行いました。

A:フリートーク
B:アイデア出し
(1)この地域に住むために必要なことや対策とは?
(2)災害時対応をどうするか?(人的被害を出さないためにどうすべきか?)
C:アイデアの共有+整理

人数が想定よりも多かったため,各班を担当する学生さんも大変な作業となりました。

以下WSの様子

 

3.11:50 – 12:00 まとめ
出された意見や事前に想定した内容から,住むことに対する課題(地域課題)や災害時対応のコミュニティのあり方,早期避難の必要性などを指摘しました。さらに,防災教育,自然に目を向け変化を捉えて共有すること,また子育て世代の積極的な関与を進めること,学校現場との連携などの重要性,そして「当事者意識を持つこと」「災害対応,防災対策は一人一人に責任がある」ことも加えて述べさせて頂きました。
今回の意見を精査し,次のWSで共有することと次の議論へ繋げることをお約束し,ワークショップを終了しました。


災害から一年を経ての当センターの関与ということになりましたが,今後も地域の依頼に応えていきます。また,学校との連携なども視野に,子ども達の安全性の確保をいかに実現するかなども議論,提案を進めていきたいと考えています。

 

終了後は,災害発生現場の視察を行いました。

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